3人の子供の不登校

<質問>

私の子供は兄弟姉妹3人不登校で家にいます。どこで私の子育てが間違っていたのか解らないのです。子供達は皆、不登校になるまで元気に学校に通っていました。

<回答>

子供の本心は子供の心の奥底にある情動です。これは言葉になりませんが、子供は行動で自分の本心を表現してくれます。ですから、親には、大人には、子供の行動から、子供の本心を知る必要があります。子供が発する言葉は、子供がそのときまでに持っている知識を言葉にしているだけですから、子供の言葉にとらわれないように御願いします。

ここから少し難しい話になりますが、子供の本心、情動には接近系(子供の成長をさせる機能)と回避系(危険から逃げて身を守る機能)があります。子供は人間以外の動物と同じで、回避系から逃げて、接近系に動いて行きます。子供が子供なりに動いて安心できる場所が、子供にとって安全な場所で大人に向かって成長をします。子供の成長という点だけですと、それだけで十分なのです。

子供が安全な場所で、心のエネルギーを貯めて、貯まったらそれを使って、社会との関わりを持ち始めます。早く心のエネルギーが貯まったら、子供社会である学校に戻る場合がありますが、遅いとそのまま実社会に出ていくこともあります。いずれにしても心のエネルギーの量が全てです。

子供は学校が回避系(なぜ回避系になったのかの理由は色々でしょうが、多くは学校運営ですし、学校運営で辛くなった他の子供が他の子供に問題行動、意地悪をするなど)だから、学校から逃げて、接近系(母親の母性が最高の接近系で、それに守られているだけで子供は心のエネルギーを増やしていきます)に、逃げているだけです。

大人の心(理性)と子供の心(情動)異なっています。大人は理性から行動をしますが、子供は情動から行動をします。理由は何で荒れ、不登校の子どもには学校が回避系で、安全な場所である家庭に逃げてきている、母親の母性に守られている家庭で、その子どもなりの成長を求めています。三人のお子さんが皆不登校とは、それほど学校運営に問題がある学校という意味でしょう。お子さん達の同じクラスにお子さん以外の不登校の子どもがいるはずですし、いなくても学校に行きづらい子供が数いると思います。