将来の進路

適応指導教室で何をしたか聞き出したい気持ちはありましたが、あまり聞かずにそっと見守るようにしていました。適応指導教室では調理実習や校外授業など自分が興味あるイベントには積極的に参加し(職場体験などは嫌だったみたいで参加しませんでした)、表情も明るくなっていたように思っていました。
そんなある日(6月下旬)、いきなり「進路に対して大きな不安がある」「このままじゃ俺、通信制しか行けない気がする」「俺・・もう高校行けないのかな?」と話してきたので「そんなことはない。不登校経験があったっていまはいける高校たくさんあるし、大学進学している人だっているよ」と言ったところ
次の日「やっぱり俺、適応指導教室じゃなくて学校へ行きたい!やっぱり高校も全日制にいきたいよ。全日制に行くならやっぱり学校行かなくちゃね!」と言ってきました。言ってるそばから近所の友達にLINEして時間割や持ち物を聞いたり、自分から制服や文具の準備をしていたので、とくに止めませんでした。
最初は1時間だけとか、午後だけとか、少しずつ慣らしていったほうがいいのではないか?と声をかけましたが、本人はお構いなしで元気に友達と学校へ通いはじめました・・
しかし、1週間ほどして「やっぱり学校は無理・・」と言っていけなくなってしまいました。定期テストを受けられなかったこと、頑張って自分なりに勉強してみたけれど学校の授業が全然わからずついていけなかったこと。学校に行ってもテストの話題ばかりで周りについていけないことが辛いと話していました。それがあまりにもショックだったようで9月にある修学旅行もキャンセルしました。
「また適応指導教室に通うことにする。高校は通信を目指すよ」と話していましたが、学校に通えなくなってから半月経ちますが、まだ適応指導教室にもいけていません。(明後日から適応指導教室も夏休みに入るので、もう行かなくてもいいかなとは思っていますし、どうするの?とかも聞いてません)

<解説>

適応指導教室で何をしたか聞き出したい気持ちはありましたが、あまり聞かずにそっと見守るようにしていました。
結果はそれで良いのですが、母親だけは適応指導教室に通うことを言葉の上で反対し、通学に協力しないで欲しかったです。

適応指導教室では調理実習や校外授業など自分が興味あるイベントには積極的に参加し(職場体験などは嫌だったみたいで参加しませんでした)、表情も明るくなっていたように思っていました。
息子さんはよい子を演じていたようですね。これだけ上手によい子を演じられたら、御母様にそれが見抜けないのは仕方がないです。このように自分の意思で適応指導教室に通っているように見えても、御母様だけは「適応指導教室に行くな」
と逃げ道を作ってあげるべきだったでしょう。

>そんなある日(6月下旬)、いきなり「進路に対して大きな不安がある」「このままじゃ俺、通信制しか行けない気がする」「俺・・もう高校行けないのかな?」と話してきたので
息子さんの知識に、高校には行かなくてはならないと言う知識がとても強くあり、機能をしています。適応指導教室は楽しくないという意味です。ですから、息子さんの本心は既に高校に行かれない、それに代わる適応指導教室に行かれないとなっていますが、御母様が逃げ道を作ってあげていないので、よい子を演じ続けて、高校や大学に行かなければならないという知識が強く機能をしています。

>「そんなことはない。不登校経験があったっていまはいける高校たくさんあるし、大学進学している人だっているよ」と言ったところ
御母様は不登校を認めていらっしゃるつもりでも、息子さんの知識に強く高校に行かなくてはならい、大学に行かなくてはならないと言う知識がある限り、この御母様の言葉は息子さんに「高校に行きなさい」という意味に機能をします。御母様はこの時点でも、「高校に行くな、大学に行くな」と言葉で言って、高校に行く協力をすべきでなかったです。

>次の日「やっぱり俺、適応指導教室じゃなくて学校へ行きたい!やっぱり高校も全日制にいきたいよ。全日制に行くならやっぱり学校行かなくちゃね!」と言ってきました。言ってるそばから近所の友達にLINEして時間割や持ち物を聞いたり、自分から制服や文具の準備をしていたので、とくに止めませんでした。
全て息子さんがしたことですから、一見息子さん発の意思でこれらの行動をしているように見えますが、結果的に息子さんはよい子を演じ続けていたのです。それも決して悪いことではなかったのですが、御母様が息子さんに学校に行かないという逃げ道を作ってあげることをなさらなかったので、息子さんは息子さんの持つ知識からよい子を演じ続けざるを得なかったのです。

>最初は1時間だけとか、午後だけとか、少しずつ慣らしていったほうがいいので
>はないか?と声をかけました
これは息子さんに学校に行きなさいと言う意味になります。御母様は息子さんに「学校に行かないで、家で楽しいことだけをしていなさい」と言うべきでした。

>本人はお構いなしで元気に友達と学校へ通いはじめました・・しかし、1週間ほどして「やっぱり学校は無理・・」と言っていけなくなってしまいました。
それでも学校に行かれないことで、自己否定にならなくて良かったです。

定期テストを受けられなかったこと、頑張って自分なりに勉強してみたけれど学校の授業が全然わからずついていけなかったこと。学校に行ってもテストの話題ばかりで周りについていけないことが辛いと話していました。
これは息子さんが学校に行かれない、学校に行くだけの心のエネ宇ギーが足らないという意味です。けれど学校に反応をして息子さんを辛くするトラウマ=FCRの反応は強くなくなっているようです。今後の対応次第では、高校に行かれるようになる可能性があります。但し、御母様は言葉の上で「学校に行くな。高校に行かなくて良い」と言われて、学校、勉強に協力しないであげてください。今の息子さんにはトラウマの反応に打ち勝つだけの、心のエネルギーがなかったという意味でしょう。

>それがあまりにもショックだったようで9月にある修学旅行もキャンセルしました。
これだけよい子を演じられるのですから、息子さんのトラウマの反応はそれほど強くありません。問題点は息子さんにトラウマの反応に打ち勝つだけの心のエネルギーがないことです。御母様にショックと観察されたようですが、トラウマの反応の強さが御母様にショックと理解されたのでしょう。

>「また適応指導教室に通うことにする。高校は通信を目指すよ」と話していましたが、学校に通えなくなってから半月経ちますが、まだ適応指導教室にもいけていません。(明後日から適応指導教室も夏休みに入るので、もう行かなくてもいいかなとは思っていますし、どうするの?とかも聞いてません)
息子さんの問題点は、息子さんが学校に行かれないことでもないし、適応尾指導教室に行かれないことでもありません。息子さんが学校に行かなくてはならないと言う思いに協力に縛られていて、その縛りに打ち勝つだけの心のエネルギーがないことです。この心のエネルギーを高めるためには、心のエネルギーを奪う学校に行かなくてはならないと言う思いをなくしてあげるように御母様が対応をなさることです。夏休みに入ること、きっと現在ゲームなどの息子さんなりの楽しいことに没頭しているようですから、今の息子さんに御母様は、息子さんを見ない、言わない、御母様の笑顔の対応が良いと思います。

今の息子さんは、息子さん自身が強く持っている学校に行かなくてはならないと言う知識が、自分で作る登校刺激が機能をしていないようです。この機能をしていない時間を長くすることで息子さんの学校に行かなくてはならないと言う知識は弱まっていきますが、なくなることはないでしょう。そのためにこの学校に行かなくてはならないと言う知識が機能をしないようにして、楽しく過ごす時間を長くして、心のエネルギーを高めさせてあげる必要があります。
御母様は対応として学校に行かなくて良いと伝えていらっしゃいます。でも本心は息子さんに学校に行って欲しいとなっています。この御母様の本心をなくすることは大変に難しいですが、不可能と言って良いと思いますが、少なくとも息子さんにこの御母様の本心が伝わらなければ大丈夫です。そのために御母様が息子さんを見ない、言わない、御母様の笑顔、その笑顔のために御母様自身も楽しいこと、場合によってはパートなどの働きに出られることをお勧めします。