父親からの登校刺激

>離婚して離れて暮らしている子どもの父親からの登校刺激の可能性です。
父親に会う、父親と話すだけでも、とても強い登校刺激になります。ましてご主人のように登校刺激を与え続けている父親には強い登校刺激がありますが、父親ですから、この登校刺激を取り除くことは出来ません。
しかし、子供は母親をより求めます。父親の登校刺激以上に母親との信頼関係で子供の心が癒やされると、父親の登校刺激の機能が減少したり、無くなったりします。現実問題として、母親は父親から登校刺激を取り除こうとするのではなくて、母親の子供の心を癒やす能力から、この問題を解決すべきです。その最も優れた対応法は、共感とスキンシップ、御母様の傍=家の中で、息子さんなりに楽しい時間を過ごして貰う必要があります。

>息子は今年の6月から再度不登校になりましたが、不登校突入後は荒れることなく、特に8月後半から9月上旬には私の部屋に来て良くしゃべったり、自発的な外出が週に1度程度出てきていました。街なかで学校の先生や学校の友達にばったり出くわした事が3回ほどありましたがいずれも荒れたり元気がなくなるようなことはありませんでしたので登校刺激は受けたとは思いますが、トラウマが強く反応しているようには見えませんでした。不登校解決の子どもの姿4の入り口にあるように見えました。
結果論ですが、息子さんが極めて上手によい子を演じ続けていて、よい子を演じ続けられなくなった姿が次のお母さまのMSGになります。

子供がよい子を演じてしまうと、子供のほんとうの心が分からなくなってしまいます。お母さまが息子さんのよい子を演じている姿を見抜けなかったのは仕方が無いです。息子さんがよい子を演じていても、演じていなくても、不登校、登校刺激の二つの条件がある限り、共感とスキンシップ、楽しい日々の生活がとても重要になります。母親の共感とスキンシップが子供の心に届くと、子供はよい子を演じるのを止めます。

>ところが、9月中旬以降、外出や入浴・歯磨きの頻度が減り、YouTubeやゲームも布団の上でするようになり、それまでに見られた「自発的な意志や意欲」が弱まった(後退した?)ように見えるのです。
これが息子さんの素直な姿です。不登校解決の前段階という意味です。
何故この段階で息子さんがよい子を演じるのを止めたのか、MSGから分かりません。
一つは、心が辛くなりすぎて、よい子すら演じられなくなったという場合があります。その場合には家で今まで以上に荒れますが、それがないなら、きっとこの場合は当てはまらないと思います。
二つは、お母さまの対応の変化で、息子さんがよい子を演じなくて良いと、情動行動(反応の仕方)を変えた可能性があります。この可能性が高いです。つまりお母さまの対応が息子さんの辛い心に沿ってきているという意味です。

>心当たりとしては、丁度9月に入ったあたりから息子が父親から「何時に起きたの?」とか「なるべく夜寝るようにしてね」などと毎日のように電話で言われているのが聞こえるので、それが登校刺激になって息子の心を辛くしている(状況を後退させた)のではないかと疑っています。
これは上記の一つ目の場合ですね。息子さんの反応の仕方から、これは考えなくて良いと思います。お母さまが自信を持って今の対応、可能ならもっと共感とスキンシップを続けるので、この問題を解決出来る、つまり息子さんの方から父親の対応を拒否するようになると推測されます。

もし父親の対応で、息子さんの心がより辛くなったのなら、お母さまへの暴言、暴力、問題行動が生じると思います。つまりお母さまに息子さんの辛い心を理解してと言うテストをすると思います。それがないですから、この可能性は極めて低いと思います。但し、例外的な息子さんの性格としてお母さまに荒れとか暴力とか出来ない場合の可能性もゼロではないと思いますが、私は考えなくて良いと思います。

>それまでも父親からは息子個人のキッズ携帯宛に毎日電話がありましたが、寝起きの時間を聞かれたり夜寝るように言われたり、朝の時間帯に起きすると褒められたりするようになったのは9月に入って少し経ってからです。2学期に入っても息子が学校に行っていないことに気が付き、父親なりになんとか解決に導きたいとの思いでそのような発言をしているのだと思います。
お母さまと父親との間に波風を立てない方が良いと思います。その方が、息子さんは家の中でゲームやネットなどの楽しいことを求めることが出来ます。このMSGを読む限りお母さまの息子さんへの癒やしの力が強いようです。解決を急がないで、息子さんが父親を拒否するようになるのを待たれてください。ただ、家の中で楽しい生活を息子さんがしているのかどうか、その息子さんの姿がMSGから伝わってきません。

>最近、特にその傾向が強いように見えまして、どうやら、今月末に、親子マラソンのイベントに出る約束をしているようなのです。もちろん不登校の息子が自分から言い出すはずは無く、父親が息子を誘ったのだと思います。不登校の息子が楽しみにしているとは考えにくいですが、息子は父親にイベント参加の拒否はしていないようです。
これを息子さんが自分から拒否するようになると良いのですが、結果を急がないでくださいね。

>息子は毎週末及び平日も元夫の仕事が休みの日は、朝早くから元夫の家に遊びに行っています。息子から行きたいと言っているのではなく父親から誘っていてそれが定例化してしまっていますが、息子は父親と会うことを嫌がる様子は無く朝早くに「行ってくるね」と元気に私に言ってから出かけていきますし、また帰ってきてからも特に荒れたり元気がなくなることはないので、息子本人と父親の関係については口出しせずにおりますが、この父親から息子への就寝時間についての提案とかマラソンイベントへの誘い
これらが登校刺激となっていることは間違いないと思います。しかしお母さまの息子さんへの対応が、息子さんの辛い心に沿っていますから、父親からの辛い登校刺激を打ち消しています。息子さんが素直な辛い心を表現しだしていますから、かなり完全に父親の登校刺激を打ち消しています。完全かどうか、このMSGからは判断できませんが、問題ない程度に打ち消していると思います。

>息子を辛くしてトラウマを強化させている可能性についてはいかがでしょうか?
上記の理由で、トラウマを強化している可能性は極めて低いと思います。

>折角回復傾向にあった息子に父親が登校刺激を与えて解決を後退させているのであれば母親としては全力で息子を守りたいと考えています。
ご主人と波風を立てないために、共感とスキンシップ、ゲームなどの楽しいことをしていなさいと言ってあげることでしょう。

>ただ、息子が喜んで父親のところに遊びに行っている(ように見える)のと、その後も全く自発的な外出が無いわけではなく頻度は減ったものの、まだ2回だけですが自分の意志で出かけた日がありましたので、息子と父親の関係に口出しせずにおくべきか、不登校の息子の心に沿った対応はどれが正しいのか悩んでいます。
よい子を演じていると考えてみて下さい。

>子どもたちが不登校になるまで、そしてその後に離婚するまで、私は子どもたちにはもちろん、夫に対しても自分の思う通りの行動を期待し、促し、コントロールして家族を壊してしまいましたのでその反省もあり悩んでいます。不登校になる前も後も、子どもたちと父親の関係は良好です。父親の対応で子どもたちが荒れたことはありません。今も学校に行けとか勉強しろなどの直接的な登校刺激はしていないはずです。
過去のことを忘れて下さい。
今は共感とスキンシップ、家の中で息子さんなりに楽しいことだけをして過ごして貰って下さい。それを言葉でも表現してあげて下さい。言葉で表現しないと、息子さんはその性格から、よい子を演じやすいようですから。

>しかし、父親が子どもに良かれと思って無意識の登校刺激を重ねている、あるいは息子が無意識ながらも父親に対して登校刺激を感じてしまっているのであれば、トラウマをこれ以上強化させないよう、母親として何とか息子を守りたいです。
そうですね。よろしく御願いをいたします。今の御母様の対応で、方向性として間違っていないと思います。