学校からの対応

>息子が一度学校に行かれるようになった後、再度不登校になり三ヶ月になります。担任の対応が悪くて息子が不登校になったことを学校が理解したようです。そのことで学校が謝りたいというので、今朝学校の校長先生と話をしました。
不登校の子供は心に、学校に反応をして子供を辛くするトラウマを持っています。このトラウマは学校そのものばかりでなく、子供が学校を連想することでも反応をして、子供の心が辛くなり、子供が荒れたり、問題行動をしたり、心の病の症状を出します。

息子さんに学校を意識させると、息子さんの心の調子が悪くなります。きっと息子さんに分からないように、お母さまが学校に行ったことを気づかれないように、学校に行かれたと思います。勿論お母さまが学校から帰ってきても、お母さまが学校に行ったことを息子さんが感じ取らないようになさったと思います。

>学校のトラウマがまた再燃して息子が学校に行けなくなったことを学校側が深く反省し、謝罪をしたいとのことです。
言葉の上では、学校が、担任の対応が悪かったことを認めても、具体的に何が出来るかという問題があります。学校という存在か、息子さんを苦しめるから、学校というにおいを出さないで謝ることは不可能だと思います。お母さまに謝ったところで、息子さんには直接の影響はありません。息子さんに学校の話を一切出してはいけないのですから。出すと息子さんの心のトラウマが反応をします。子供の心と大人の心と異なりますから。

但し、学校が謝ることで、お母さまが息子さんのありのままの姿を受け入れられるようになるなら、意味があります。しかしお母さまがありのままの息子さんを受け入れるには、御母様自身も学校を忘れる必要があります。お母さまに少しでも学校を求める思いが少しでもあるなら、お母さまが息子さんに加わっている登校刺激を完全に取り除くことは出来ないと思います。

>手紙かもしくは自宅に来てあやまりたい、とのことです。
この学校の対応がお子さんを一番辛くします。つまり、学校は息子さんの不登校の本質、息子さんの心に学校に反応をして子供を辛くするトラウマの存在を知らないで、言葉の上だけでお母さまに、息子さんに謝ると言っているだけでしょう。

>私はこのまま傷を癒し直すより、謝罪をしてもらうことで、少しは気持ちが上向きになると思うのですが、先生の見解はいかがでしょうか?
トラウマの問題を解決する方向ではありません。お母さまの心が楽になっても、それで息子さんの心が楽になるのか、それは別問題です。お母さまが学校にこだわっていらっしゃって、そのこだわりに関して楽になったとしても、お母さまから登校刺激のオーラが出ているようだと、全く意味がありません。

私に言わせれば、御母様自身が学校との関係を断ち切って、自宅の中に学校を全く感じさせない息子さんの世界を作るのが一番良いです。別の言い方をすると、不登校の子供に学校が出来ることは、子供に安心して不登校にしてあげることしかないのです。