気づかない自己否定

27歳の不登校から、今は引き籠もりの息子は、一日中ネットゲームなどをやっていますが、どのくらいの時間やっているかは掴めていません。また、youtubeをよく見ています。
あとはプラモデル作り。一時期プラモデルの塗装などもやっていましたが、本人曰くそこまで得意では無いので、あまりやる気が起こらないのだそうです。

<解説>

>27歳の不登校から、今は引き籠もりの息子
不登校時代に息子にとって結構強い登校刺激を受け続けていたと考えられます。母親は学校に行かそうとしていなかったと言っていますが、それは母親の判断でです。きっと息子は直接学校をそのものに行かそうとされたのではないでしょう。直接勉強をするのように促されたのではないでしょう。母親の記憶にも、息子の記憶にも残っていない登校刺激(きっと母親も息子も登校刺激と理解していなかったけれど、息子の心では学校に行かなくてはならない、勉強をしなくてはならないと言う思い、記憶が機能をしていたはずです)がなくなっていても、形を変えて残っているはずです。知識として残っているはずです。

しかし現実に学校に行かれない、勉強をすることが出来ないという経験が、息子自身を子供として駄目な子供だ、生きている意味が無いと反応をして、無意識に自分自身の存在を否定し続けて現在に至っているはずです。つまり自己否定があったはずですし、現実に今存在しています。その自己否定があることを、息子自身も気づいていませんが、意識に上らない心で自己否定を起こしていて、その自己否定が息子の心のエネルギーを奪ってしまって、なかなか息子の心のエネルギーが貯まって来ません。

もし息子の心に自己否定がなければ、息子の心のエネルギーを奪う物がありません。息子の心のエネルギーを奪う物がなければ、ゲームをする楽しさ、youtubeを見る楽しさから、少しずつでも心のエネルギーが貯まってくるはずです。但し子供の心のように、ゲームがなくても、youtubeが無くても、自然発生的な心のエネルギーが涌いてくる、増えてくるという現象は、この年齢になるとないと推測されます。

>一日中ネットゲームなどをやっていますが、どのくらいの時間やっているかは掴めていません。
ネットゲームは息子さんなりの楽しみ方なのでしょう。楽しいから続けられるのですが、楽しく続けていても心のエネルギーが増えてこないのは、何かある物が息子の心のエネルギーを奪ってしまうからです。その息子の心のエネルギーを奪う物は、母親も、そして息子自身も気づいていない、自己否定です。それを証明する方法はありません。私の経験の範囲ですが、子供が好きなことをしていても心のエネルギーが貯まってこない場合には、母親も、子供自身も気づかない自己否定があるからだと考えています。

>あとはプラモデル作り。一時期プラモデルの塗装などもやっていました
これも本来なら、心のエネルギーを大きくする物ですが、何かあるもの、多くは自己否定により、プラモデル作りを続けることが出来なかったのでしょう。

>本人、曰くそこまで得意では無いので、あまりやる気が起こらないのだそうです
心のエネルギーが少ないからプラモデルの発展がなかったし、プラモデルの発展がなかったから、心のエネルギーも貯まってこなかったという、悪循環が存在しているのでしょう。