見ない、言わない、笑顔

ブログのコメントで、次のようなコメントがありました。

心が元気になる事を望む事すら重荷なのですね?
口に出さなくても、不登校の子供の心が元気になってほしいと母親が心の中で思うことすら、子供にとって重荷になるということなんですかね?
そうだとすると、とても難しいですね。心が元気になってほしいから、この非常識な不登校対応をしているわけで、、、。

<解説>

子どもの心は大人の心と異なります。大人が子どもについて考えることは、特に不登校などで心が辛い子どもの心に沿っていません。子どもに、特に不登校などで心が辛い子どもには、間違えています。

>心が元気になる事を望む事すら重荷なのですね?
子どもの心と大人の心と異なることを、特に不登校などの心が辛い子どもの心は、
よい子を演じる心の余裕すらなくて、母親の思いに合わせることができません。

>口に出さなくても、不登校の子供の心が元気になってほしいと母親が心の中で思うことすら、子供にとって重荷になるということなんですかね?
心が辛い子どもは、今の自分を母親だけには認めてほしいのです。
心が元気になってと、心の中だけで思っていても、何かの拍子に出てきますし、特に表情や語調などに出てきます。それは不登校で心が辛い子どもの心を否定することになります。

不登校などで心が辛い子どもは、母親に今の心が辛い自分を守ってほしいのです。それしかないし、それで全てなのです。ですから、今自分を元気になってほしいと御母様が考えていることを知ると、今の自分を否定してしまう、自己否定をしてしまい、子どもの心は元気になりませんし、それ以上に、荒れたり問題行動をしたり、心の病の症状を出すようになります。それは今の不登校の子どもは学校が辛いところに、自己否定の辛さが加わって、辛さの相乗効果を起こすからです。

>そうだとすると、とても難しいですね。心が元気になってほしいから、この非常識な不登校対応をしているわけで
お子さんに伝わらなければ良いのですが、御母様が気づかないところに御母様のこの思いが表現されてしまいます。多くは表情や語調です。ですから、お子さんを皆でいると、お子さんも御母様を見ませんし、御母様が言わなければ言葉の内容ばかりでなく、語調からも御母様の本心は伝わりません。それでは子どもを見捨てたと子どもが感じる可能性がありますから、御母様の笑顔があると、子どもは御母様から今の自分で良いと思われていると、感じるのです。

つまり不登校などで心が辛い子どもへの対応は、子どもの心を元気にしようとするのではなくて、子どもの心を元気にしたければ、母親だけは、子どもを見ない、子どもに言わない(子どもからの質問には答える必要があります)、御母様の笑顔です。子どもからの要求を、100%だけ、即座に笑顔で、答えれば信頼関係が強まっていきます。