学校からの圧力 最終回

 

>一方で,学業の遅れや進路選択上の不利益や社会的自立へのリスクが存在することに留意すること

不登校の子供が社会に出て行ったときに限らず、社会的自立が出来ない人、社会的な自立を失った人、の心の解決しなければならない問題点は、この自己否定です。自己否定が引き起こすトラウマ(的)反応です。

社会の中に問題があって、その問題のために社会に出られない、社会的な自立が出来ないなら、その社会の中の問題を解決したら、その人は社会に出られるし、社会的な自律を回復できます。

社会の中に問題があって、その問題が解決しても社会に出られないのは、その問題以外に社会の中に別な問題がある場合もありますが、殆ど全ての例で、自己否定がトラウマ(的)が反応をしているからです。その問題が解決しても、その問題が生じたときに、何らかの理由で自己否定を起こしてしまい、その辛さも加重されて、辛い自分を許せないという、自己否定が気がつかない状態で続いています。

この自己否定を当人も、周囲の人も気づいていませんから、自分はおかしい、その人はおかしいとなって、社会生活が出来なくなります。社会的な自立が出来なくなります。

社会的自立を可能にするには、自己否定を起こさない社会にしてあげる必要があります。自己否定を起こしてもその辛さを解消する自己肯定感を与えてあげる必要があります。社会的自立と不登校とは直接的な関係はありません。自己肯定感を与えてあげない社会に問題があります。