学校からの圧力 21

>一方で,学業の遅れや進路選択上の不利益や社会的自立へのリスクが存在することに留意すること。

不登校の子供は、学校に反応をするトラウマを持っています。小中学生年齢ではこの学校に反応するトラウマで心を元気に出来ませんが、中学生の後半から向光性に欠けて、この学校に反応をするトラウマばかりで無く、自己否定という辛いトラウマ的な反応の仕方を学習しています。

この自己否定は人間が生得的に持っている回避系の反応の仕方ですが、登校刺激で辛いところに、自己否定を繰り返すことで、自己否定で死ぬような思いをするようになります。ほんの些細な自己否定で史にほどの辛い思いをするようになりますから、当人も自己否定をして辛くなったのだと気づきません。当然周囲の人も気づきません。

何かの折に些細な否定を受けても、ほんの僅かに自分を否定しただけで、それだけで反射的に自己否定の反応が強力に生じて、とても辛くなり、荒れたり問題行動をしたり、心の病の症状を出すようになります。当人も、周囲の人も、なぜこの人がそれだけ辛くなったのか、分かりません。それ故にトラウマと考えても良いと思います。

不登校の子供は学校が終わると、学校に反応をするトラウマは機能をしなくなります。それに変わって自己否定というトラウマが反応をして、子どもを動けなくしています。それ故に不登校の子供は自己否定の問題を解決しない限り学校を終えても、社会に出て行けません。

つまり、不登校の子供が大人になっても社会に出て行けない理由は、不登校だったからでは無くて、不登校だったときに身につけた自己否定というトラウマのために、社会の中で経験する否定を受けてたちまち動けなくなってしまうからです。