繰り返しますが、今後の話しも不登校から引きこもった大人の話です。社会経験をした後引きこもった人を対象としていません。

以上より、引きこもり、ニート、フリーターと呼ばれる大人の姿から対応を考えたときに、大きな間違いになる可能性を述べました。大切なのは心のエネルギーがプラス(情動の接近系が機能をしている)になるような対応が必要です。心のエネルギーがプラスになったら、必要に応じて家の外に出て社会と関わろうとします。必要が無いと社会と積極的に関わろうとしません。これらの大人は自分から仕事について社会的自立を求めようとしない傾向にあります。心が楽になったらその楽になった時点で現状維持になります。

このような事実から引きこもり、ニート、フリーターの大人の見かけは違いますが、心はそれほど大きな違いはありません。それ故に対応も大きな違いはありません。これらの大人は、引きこもっているという事実、ニートであると言う事実、フリーターであると言う事実を意識するだけで、今の日本では、自己否定を生じやすいです。

まず第一にしなくてはならない事は、これらの大人の自己否定をなくすることです。自己否定を無くする方法として
1)親、特に母親にその大人の姿をそれで良いと認めて貰うこと
2)その大人が愉しいことに没頭させること。没頭している時間は自己否定をする機会が少ないです。自己否定をしない時間が長ければ長いほど、自己否定が弱くなります。

常識と異なり、自己否定を起こさない時間を長くするには、家の中に引きこもった方が可能性が高いです。家の外に出ると、その大人の人が否定される機会が多くなり、否定されることに敏感なこれらの大人は、否定されることで自己否定を生じてしまうからです。