ある有名人の自殺 一般の人からの意見

精神科に勤めている友人から聞いた話ですが、入院中の患者さんの状態が良くなってきて、そろそろ退院できそうだったようです。
その患者さんは退院前に外泊して自宅に戻ったそうですが、その時に自殺してしまったそうです。
状態が良くなってきて退院できると言われていた人が自殺したなんて、どういうこと?医者の誤診?
当時私はそんなふうに思いました。

入院しても、人に相談できたとしても、その人の抱える辛さが軽減されなければ、自殺は減らないと感じます。

「自殺を防ぐ」という事は、死んではダメとその人を否定することになりませんか?
それは、自殺をしてしまうくらい辛いのに、辛くてはダメだと言ってる事になりませんか?

亡くなった芸能人の前向きなコメントを読むと、自殺するようには思えません。
ですから、本音と建前と言うか、本音は違っていて、言葉通りには前向きに生きれなかったということですよね。
本心は辛さでいっぱいで、こうあるべきだけどそうできない自分がいて、葛藤していたと思います。
逃げ道がなくて、そこまで追い詰められてる人が、相談しようなんて思わないのではと考えます。

自殺した芸能人の方々は、前日まで普通に過ごしていた方も多いです。
それが部屋で一人になった時、急に死を選んでいるように思います。
一人になった時、心の底から溢れるほどの辛さがこみ上げてきたんだろうと、想像ですがそう考えます。
辛かったのに、それを表に出さないように生きていた事が、周りにわからないようにできていた事が、逆に辛いです。