大人の引きこもり 16

心のエネルギーが十分にある大人に、就労をして貰うには、その大人に意思を出す必要があることを申し上げました。その意思を障害を乗り越えるために使って貰うために、挑戦をした後の達成感、つまり成功体験が必要です。その際に、つまり障害を載りこれるにはとても大きな心のエネルギーが必要です。その障害を乗り越えたときに消費した、別の言い方をすると、就労したことにより心のエネルギーを消費しても、其れを補うだけの心のエネルギーを絶えず補充できるようにする必要があります。就労が辛くても、就労の後にその辛さを打ち消す楽しさが必要です。

右の道を歩んでいる大人を左の道に向かって貰うには、右の道を通りにくくするという方法があります。右の道を遮断してしまうと、引きこもりの人は葛藤状態になり、叉引きこもりに戻ってしまいますから、右の道を遮断してはいけません。
右の道を狭くすることで、引きこもりの人はその狭くなった理由を理解できないなら、不満を感じます。叉引きこもりに戻ってしまいます。右の道が狭くなった理由を引きこもりだった人が理解できる必要があります。そのために、親が右の道を狭くしたと引きこもりの大人が理解する必要があります。

引きこもりの大人が右の道を歩んでいても、社会から左の道に行くようにとの程度の差はあっても圧力がかかります。理性的な大人ならなぜ社会から左の道に行き、挑戦して、就労するようにすべきか理解できます。そしてその理解から左の道に行くことが出来ます(子どもでは出来ないのが大人との違いです)。其れが出来ないなら、そのひきこもりの大人が、その見かけと違って、何か問題を抱えているのです。叉出来ないから引きこもりを続けているので有り、その理由を、原因を、考える、見つける必要があります。

つまり、心が元気な大人なら、自分の理性から、意思から、その人が発する言葉から、自分の行動が出来るからです。心が元気な引きこもりの大人が、自分の理性から、就労することだけに自分の行動が出来ないのですから、何が就労することだけに自分の意思を発揮できない(知識だけ、言葉だけで)のか、考える必要があります。