大人の引きこもり 17

心のエネルギーが十分で、働く意思があるのに就労しない大人の問題点として、
就労経験から就労に拒否反応を起こしている大人、普通これは引きこもりの大人に入れません。そして見た目は元気でも、心のエネルギーが拒否反応という形でマイナスですから、十分と言えない大人です。ここでも考えません。

心のエネルギーが十分で、働く意思があるのに、就労しない大人の問題点として、就労についてだけ行動に出ないのです。就労の障害を乗り越えられるのに就労に向かわない引きこもりを経験している大人です。就労してしまえば就労を続けることが出来るのですが、就労に向かってくれないのです。このような大人は就労以外の事について心のエネルギーが十分なのですが、就労という点についてだけ心のエネルギーが不足しているのです。この心のエネルギー不足は自分に納得していないことから来ています。就労についてだけ、自己否定を起こしています。常識的な表現をすれば、仕事に就くことに自信が無いと言う意味です。

就労について自信がない、就労について自己否定を起こしている原因は、引きこもりになる前から引きこもりを経て、親から自分のあり方を否定され続けてきたことにあります。親としては子供のために、大人になったときによりよい条件になるように、子供時代のあり方を制限して親の希望する姿に誘導してきたのですが、それが子供苦しめ続け、親不信になり、自分を否定しつけてきていました。親の変化により、自分の楽しさを見つけて楽しさにだけ十分な心のエネルギーを蓄えることができたのですが、自分の楽しさ以外の社会生活、特に就労について、心のエネルギーがたまっていない状況の大人のです。

それ故に周囲から見たら就労をしても良いほど心のエネルギーがたまっていて、せっきょいくてきな楽しみを求めるという社会活動ができていますが、就労という方面への心のエネルギーを高めていなかったのです。