大人のひきこもり12について、ある母親からの質問

>「心のエネルギーを十分に貯めて」か、「心のエネルギーを十分に貯めない状態で」かは、本人が自分の意思で動いてしまうのでしょうか?
就労に向かって動くときの条件は
1)主として親から押される。
2)自分で自分を就労に押す

大人の場合、子どもと違って保守的です。敢えて挑戦をしようとしない傾向にあります。引きこもりを続けられる状況でしたら、心のエネルギーが貯まっても、自分から就労に向かって動かないと考えた方が間違いないです。自分の趣味などに没頭してしまいます。所謂”おたく”と言われる人たちに見られる姿です。

親は早く就労して欲しいです。その結果引きこもりの大人を就労に向かって圧力をかけます。心のエネルギーに関係なしの場合が多いようです。
自分から就労に向かおうとしない大人でも、自分自身の経済的な理由から、心のエネルギーが不十分でも、就労に向かう場合があります。

心のエネルギーが貯まったかどうかは、その人の生活の姿から推測できます。心のエネルギーとは意欲と言い換えても間違いになりませんから、主体的な動きが大きな人は心のエネルギーがあると判断して間違いを起こしません。

就労が続くかどうか、其れはその大人が持って居る心のエネルギーと職場で失われる心のエネルギーとの関係で決まると考えるとわかりやすいです。職場環境で失う心のエネルギーが大きくてもそれ以上により大きな心のエネルギーを持って居る人は、職場に押し出されても、就労を続けられます。職場環境で失う心のエネルギーが少なくても、其れより少ない心のエネルギーしか持って居ない人は就労を続けられません。相対的な関係になります。

心のエネルギーが大きい人を職場に押し出しても就労が可能です。ただ、引きこもりを続けていた人は、それほど大きな心のエネルギーを持った人が少ないです。その意味で引きこもりを続けていた人を職場に押し出すのをしない方が良いです。

自分で自分を就労に押す大人は、既に経済的に辛い人で見られます。経済的に余裕があるなら、大人は自分を就労に向かって押すことは無いようです。経済的に就労をしなくてはならない状況に追い込まれると、就労をしようとします。この場合心のエネルギーが不十分な場合が多いようです。