大人の引きこもり 1

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20201223-00000025-sasahi-soci
の記事について、私なりの解説をしてみます。

>いわゆる引きこもりで、実際に自室にカギをかけて閉じこもっている人は多い。食事は廊下に置かれたものをひっそり食べて、家族も含めて他人とはディスコミュニケーション。ところが、家族とは普通に会話をして、日常生活は問題なく送れている引きこもりもいる。

所謂大人の引きこもりを、その姿だけで分類し対応を考えるからから、引きこもりの解決が出来ません。それでも引きこもりの程度を社会活動からの引きこもりの程度で分けても、ある程度の解決策が見えてきます。そのためには引きこもっている人の心のエネルギーを考える必要があります。体のエネルギーではありません。心のエネルギーです。

1)心のエネルギーが絶えずマイナスで、其れも極度にマイナスの場合、見かけ上引きこもっていても其れでも辛いから、自分の心の中に、所謂殻の中に逃げ込んでしまいます。その姿は所謂精神病の姿です。

2)心のエネルギーがマイナスでも、自分の部屋の中ではプラスに出来る人は自分の部屋に引きこもります。部屋の外には食事とトイレ以外には出てきません。部屋の中では荒れることが多いですが、それでもゲームなどで心のエネルギーを高めることが出来ます。部屋の外には心のエネルギーを奪う物がある場合です。

3)心のエネルギーがプラスで、家の中に心のエネルギーを奪う物が無くて、家の外に心のエネルギーを奪う物があるとき、家の中や自分の部屋に引きこもって、家の外に行こうとしません。

4)家の外に心のエネルギーを奪う物が無ければ、家の外に行かれて、買い物や旅行などに行かれます。ただし、心のエネルギーを奪うところには、出かけられません。

4-1)その心のエネルギーを奪うところが絶えず存在しているときには、その場所以外の場所に出かけられます。
4-2)家の外の同じ場所に心のエネルギーを奪う物があるときには、その場所に行かないけれど、その場所に心のエネルギーを奪う物が無いときには、その場所に行くことが出来ます。

5)家の外に心のエネルギーを奪う物が無ければ、社会活動、就労が可能になります。引きこもりで亡くなります。

この記事では引きこもりという言葉を二つの意味に使っています。
一つは家の外に出ないと言う意味での引きこもり、もう一つは見かけ上普通の人ですが、就労できない人という意味でも使って居ます。つまり就労からの引きこもりです。


>いわゆる引きこもりで、実際に自室にカギをかけて閉じこもっている人は多い。食事は廊下に置かれたものをひっそり食べて、家族も含めて他人とはディスコミュニケーション
これは2)の引きこもりの姿です。部屋の外にその人にとって心のエネルギーを奪う物があるから、部屋の外に出ると辛くなるから、部屋の外に出てきません。

>ところが、家族とは普通に会話をして、日常生活は問題なく送れている引きこもりもいる。
3)の心のエネルギーレベルの人と、もう少し心が元気になって、4)の心のエネルギーレベルの人をさしています。当然3)よりは4)の方が心のエネルギーが大きいので、引きこもり問題の解決をしやすいです。この3)と4)は家の中に引きこもり続けていません。

3)も4)も家の外に出ている姿を見ると、とても引きこもりと思えないような姿をしていることが多いです。そして内情を知らない人からみたら、なぜこの人は働かないのか、親のすねをかじっているのか理解できないような姿の人です。

3)でも4)でも、見かけ上同じ姿の引きこもりです。然し心のエネルギーから言うなら大きな違いがあります。

このように大人の引きこもりを考えるとき、その人の心のエネルギーを考えないから、その人の心のエネルギーを奪う物を考えないから、大人の引きこもりが解決しなくて、この記事のような疑問を生じてきます。