大人の引きこもり 18

楽しさだけを求めて居る姿を心のエネルギーがある、心が元気になっている、だから就労して欲しいと思う親が、子どもの心の元気さを見誤っているのです。就労する事についても心が元気になって貰うには、親と就労していない大人のとないだに信頼関係が出来なくてはなりません。親が就労していない大人に就労して欲しいと願っていることは、就労していない大人を、必ずする物だと信頼していないのです。親は常識的に就労して欲しいと願っていると理解していると思いますが、其れが常識的な理解であっても、就労していない大人の心を否定することになっています。就労していないことを言葉でも表現していないというと思いますが、それでもどこかで其れを表現しています。所謂オーラです。

就労していない大人も、どことなく親からの無言の圧力を感じて、その期待に応えられない自分を否定して、自己否定を強めています。就労に向かった心のエネルギーを高めることが出来ません。それでも親がいなくなったら、就労していない大人はその大人なりに就労して、生きていけるのです。親は其れを信じないのです。

就労できない大人が、親からの有言、無言の圧力を感じて辛くなり、その辛さを解消するために、楽しいことに母等する、没頭するのにお金がかかる、そのお金を親に要求する、親は荒れるのを恐れて、言われるままにお金を出す、其れが繰り返されます。

どうせお金を渡すのなら、嫌々お金を渡すのと、表現がオーバーですが、喜んでお金を渡すのとでは、受け取る方の感じ方が異なります。このようなお金の渡し方だけで無く、日常生活の中で、親と就労していない大人のと間に信頼関係が出来ると、就労していない大人にも親への思いやりが出てきます。自分と一緒に苦しんでいる親と一体感が出来ていて、この問題を解決しようとする意欲が、つまり働いてみようという意欲が出来てきます。就労への心のエネルギーが高まります。