豊かな社会について ある母親から

最初に知って頂きたいことは、子どもは大人の人間では無くて、動物としての人間の子どもだと言うことです。ですから、子どもは大人のようにいろいろと考えて行動をするのでは無くて、情動で感じて、本能から行動をしていると言う事実です。その様にして成長をしていく過程で、大人の心を獲得して言っています。

この物質的に豊かな世界、情報や教育が行き渡っている世界ですから、昔と違った子ども達の問題点を生じやすくなっています。子ども達が置かれている環境が、学校だけではなく、家庭も動物としての本能からの活動、情動からの活動を妨げてしまう世界になっています。

  • 簡単に手に入るようになった世の中に、溢れている情報や知識や物が、その人にとって必要のないものまで常識として持っている大人の心を支配しているため、その大人で育てられている子どもの動物的な行動は許されなくなっている。その常識が最優先されているために、子ども時代に子どもが十分経験し、発達するのに必要な、子ども本来の本能からの心が育ちにくくなっていることです。