トラウマの反応が弱いと

中学2年生の息子ですが不登校になって3ヶ月目になります。
それまでは成績優秀で誰に対してもやさしく何事も一生懸命に取り組む息子でした。常に前向きで学校生活も楽しんでいるかのように見えたのですが2年生になった頃から家に帰ってくると先生や友達の些細な言動に対する強い嫌悪感を言葉にするようになりその後不登校になりました。今ブログなどを読むと、息子に辛い思いをさせ良い子を演じさせてしまっていたことがわかりとても反省して悔やんでいます。

最初の頃は吐き気や目眩等の症状があったのですが、登校刺激をしなくなると症状はなくなりました。現在の息子は荒れたりする様子はりませんが、昼夜逆転でゲームやユーチューブ、漫画を読んで過ごしています。たまに本人の希望で買い物など一緒に外出もしています。

「学校には行くな」「勉強はしてはダメだ」と夫婦で息子に話していますが、本日、主人が息子と外出した際に息子から「何で勉強しちゃいけないの?」と聞かれ「心と体のバランスが整っていないから」と答えたそうです。そのあと「中学を卒業してから勉強をしたくなったらどうしたらいい?」と聞かれ「自分で勉強するか塾があるんじゃない?」と答えたと言っていました。帰宅後の息子の態度ははいつもと変わらないように感じていますが、このような答え方で良かったのでしょうか?登校刺激になってしまったのではないか、または息子からのテストだったのではないかと悩んでいます。

<解説>
>中学2年生の息子ですが不登校になって3ヶ月目になります。
不登校分類2か、不登校分類3で学校に反応をしてお子さんを辛くするトラウマ=fecorの反応が弱いお子さんだと考えられます。

>それまでは成績優秀で誰に対してもやさしく何事も一生懸命に取り組む息子でした。常に前向きで学校生活も楽しんでいるかのように見えた
これを御母様はよい子を演じていたと理解なさっていらっしゃるようですが、不登校になってからの姿から推測すると、お子さんの自然態だったと私は判断します。

>2年生になった頃から家に帰ってくると先生や友達の些細な言動に対する強い嫌悪感を言葉にするようになりその後不登校になりました。
多分1年生の内はこのようなことが無かったと推測されますから、お子さんが学校で辛い思いをし出したのは2年生からだと判断して良いのではないかと思います。

>息子に辛い思いをさせ良い子を演じさせてしまっていたことがわかりとても反省して悔やんでいます。
確かのお子さんは辛くなっていて、御母様が学校に行かないことを許されたから、不登校になりました。多くの親では、この辛い心の子供の状態でも子供を学校に行かせようとして、子供を不登校分類3にしてしまいます。トラウマへの対応が難しくなります。

>最初の頃は吐き気や目眩等の症状があったのですが、登校刺激をしなくなると症状はなくなりました。
常識では、お子さんに頑張れ頑張れと、学校に行かせ続けようとするのですが、御母様がお子さんを学校に行かせ続けなくてほんとうに良かったです。お子さんの辛い心への対応をして頂きました。でも学校から登校させるようにといろいろな圧力が加わってきているはずです。その意味で御母様も学校への対応で辛いと思うのです。

>現在の息子は荒れたりする様子はりませんが、昼夜逆転でゲームやユーチューブ、漫画を読んで過ごしています。
これはお子さんが辛い学校を忘れるのにちょうど良いです。心が今以上に元気になると、すぐにではないですが、昼夜逆転も無くなります。

>たまに本人の希望で買い物など一緒に外出もしています。
これが現時点で出来るお子さんですから、トラウマが無い不登校分類2かトラウマの反応が弱い、不登校分類3だと判断します。今に一人で外者に行くようになるでしょう。

>「学校には行くな」「勉強はしてはダメだ」と夫婦で息子に話しています
ご夫婦でこのように結論になっているのはお子さんにとってありがたいですね。
でも父親は言葉で学校に行かなくて良いと言っても、その行かなくて良いと言う言葉の意味が母親ほど子どもの心に沿っていません。多くの父親にとって、父親が経験したことが無い不登校の子供の心を理解するのは不可能に近いからです。

>本日、主人が息子と外出した際に息子から「何で勉強しちゃいけないの?」と聞かれ「心と体のバランスが整っていないから」と答えたそうです。
父親の答えは、お子さんの体に問題があるという意味ですね。不登校のお子さんを直接否定していませんが、間接的に否定をしています。でも、直接お子さんを学校に押していないですから、父親の答えとして悪くは無かったです。

>「中学を卒業してから勉強をしたくなったらどうしたらいい?」と聞かれ「自分で勉強するか塾があるんじゃない?」と答えたと言っていました。
これはかなり強い登校刺激です。きっと御母様が帰宅後にこの言葉を打ち消してくださったならよかったのですが、御母様はそこまで気づかれていなかったようです。それでも御母様がお子さんにしっかりと学校に行かさない対応をなさっていらっしゃるよう(お子さんの姿からの推測)ですから、また、トラウマの反応が弱いから、お子さんの辛くなった心が解消しているのではないかと推測します。

>帰宅後の息子の態度ははいつもと変わらないように感じていますが、このような答え方で良かったのでしょうか?
父親として無い知識を振り絞って答えてくださったと推測します。好ましくなかったですが、それを普段から御母様が補ってきていると推測されます。

ここで考えて頂かなければならないことは、父親の一言は、母親の一言より遙かに影響力が大きいです。しかし現実に父親が子供に一言言う機会はとても少ないです。それに対して母親は母親の一言を何度でも言う機会が多いです。その数の多さが父親の一言の影響を消すことが出来ます。

>登校刺激になってしまったのではないか、または息子からのテストだったのではないかと悩んでいます。
登校刺激になったでしょう。父親に対するお子さんからのテストでもあったと考えて良いと思います。そして父親はお子さんに登校刺激を与えてしまいましたから、父親はお子さんからのテストに合格していません。お子さんは父親を今まで以上に避けるようになるでしょう。そして父親のこの登校刺激を御母様が今まで通りの対応で打ち消すことができますから、ご主人との関係も今まで通りで良いと思います。