お菓子を食べたい

というのは、3つのこころが働く順番を説明できていますか?

<回答>
おいしそうなお菓子を目の前にした瞬間、瞬時に習慣の心が機能を始めます。お菓子についてどの様な習慣を持っているのか、それは人により異なります。幼い子供では即座にお菓子を取って口に持って行きます。大人では瞬間的に手が出かける場合もありますが、普段からマナーを練習している人では、習慣の心からそのお菓子に手を出そうとしません。

習慣の心からほんの僅か遅れて、実生活では殆ど同時に感じますが、情動の心が機能をし出します。口の中に唾液が出てきますし、胃液が出てきます。多くの人ではおいしそうなお菓子は、情動の心からそれを食べようとする動きが出始めます。子供では、大人から叱られない限り、この段階でお菓子に手を出して、食べ始めます。

その情動の心から0.数秒遅れて、意識の心が機能をし出します。意識の心が機能をし出しても、子供では情動の心からの行動がなされ続けます。大人では、おいしそうなお菓子をどうするのか、それは各の大人が持っている知識から異なります。その知識から習慣の心や情動の心を押さえつけて、知識に基づいたいろいろな行動を行います。そのまま食べる場合もあるでしょうし、誰かのために取っておこうとする場合もあります。

これらは全て1秒以内の時間内に起こることなので、日常生活では同時だと理解されます。大人では多くの場合、習慣の心と情動の心は、意識の心で調節されていて、意識の心にあるその人の持っている知識から行動をする事になります。所が子供では、意識の心にあるその人の持っている知識からは言葉になりますが、行動にはならないと考えてください。子供は習慣の心と情動の心から行動をしていると理解してください。

頭が良い子供はその時持っている知識から大人顔負けの言葉を発しますが、その言葉の内容のように行動が出来ません。日常生活でも子供のことば通り(大人との約束通り)に子供は行動が出来ません。出来ないのが当たり前なのに、言葉で大人の思いを言う事が出来たのに実行できない子供を叱ることになります。これは子どもにとってとても辛い事です。大人への不信になります。