自己否定

息子が不登校になって6年が過ぎました。年齢も20歳になり、息子なりの動きが出てきていました。息子の様子から登校刺激に反応をしなくなっていたと判断していました。所が最近息子の元気が無くなってきました。体調もあまり良くありません。

不登校の子供が辛くなる要因は、登校刺激と自己否定です。このMSGを信じる限り、息子さんが元気になっているのは、登校刺激を受けなかったから、または学校に反応をして子供を苦しめるトラウマ=fecorが機能をしなくなったか消失したと考えられます。

この状態の息子さんがまた元気を失ってきたのは、自己否定を生じ始めたと考えられます。この息子さんが愉しいことに没頭していて、楽しいことだけを求めて居たなら、このような姿になりません。楽しいことをも止め続けられたから登校刺激に反応をしなくなったのでしょうが、何か楽しいことばかりを求められない要因が息子さんに生じたのでしょう。それが何か分かりません。

この状態で息子さんは自分の将来を考え始めなければならない状態になったのでしょう。20歳の息子さんが考える息子さんの将来とは、常識的な姿のはずです。それ以外の事を考える知識を持ち合わせていなかったと考えられます。その常識的な知識で自分を見つめてみたとき、その常識と大きく異なる自分を意識的にも、無意識的にも知ります。

意識的に、無意識的に、自分が期待している姿(自分の姿や自分の周囲の様子)に関して、現実がそれと異なるとき、情動に強い回避系の反応を生じます。これを葛藤と表現します。これはほ乳類ばかりでなく、ほぼ全ての動物に生じる反応の仕方です。

息子さんの場合、葛藤状態になっています。葛藤状態を解消するには
個人の問題として

常識的な知識を捨てる
常識的な知識を思い出させないようにする

周囲の環境として
その環境から逃げ出す
という対応法があります。