不登校の高校生を親の判断で退学させる2

>高校3年生の不登校の息子について、今は拒食、過食があり、心がとても辛い状態です。高校から履修単位が足らないので、休学が退学の判断を求められています。息子は休学を求めて、退学を拒否しています。そこで母親が学校に休学の手続きをしたよと伝えました。すると息子は表情が動きホッとしているのがわかりました。息子は笑顔でコクンと頷きました。いつでも退学手続きができることを伝えると、息子は大きく首を横にふりました。その時は良かったのですが、その後食べ物を無理矢理に食べて、トイレで吐いています。

大人なら辛さの原因を見つけてそれを解決しようとします。
子どもなら辛さの原因を見つけられません。親が代わりに見つけたと判断しても、ほぼ間違いなく間違っています。大人と子どもと心が異なるからです。この母親という大人の心(知識)と、高校生という子供の心(知識と情動)との違いから対応を間違えてしまう可能性が高いです。

また、多くの大人が不登校の子供の心にある、 「学校に反応をして子供を辛くするトラウマ=fecor」 の存在を知りません。このfecorがあると、子どもは学校を見たり意識するだけで、自分が死んでしまうのではないかと思う様な辛い症状を出します。このfecorの存在を考えて、不登校問題を考える必要があります。

心が辛いとき、人間を含めて動物は全て、その辛さから逃げようとします。
逃げられないときは、人間ではよい子を演じます。
逃げられない、よい子を演じられないとき、暴れたり問題行動をします。
暴れたり問題行動が出来ないとき、心の病の症状、所謂精神症状を出します。

高校に行かなくてはならないというお子さんの知識(の心)が御母様に認められたからこのようなお子さんの姿になっていると推測されます。知的な高校生の不登校のお子さんによく見られます。お子さんの知識が御母様から認められたとき、お子さんは納得した姿を見せます(よい子を演じたと言って良いと思います)が、その後すぐにfecorが機能をし出して、葛藤状態になってしまい、死にたい思いが続くようになり、荒れたり問題行動をしたり、心の病の症状を出します。つまり、お子さんを高校から退学させないという対応で、お子さんは登校刺激でfecorが反応をして辛いところに、葛藤を生じてしまいますから、辛さの相乗効果を生じて、実際に自殺行為を行う場合もあります。自傷行為はよく見られます。大人年齢に近くなりますから、高校に属していると言うだけでお子さんのように、段々は精神症状が中心となって、強くなっていきます。
同じ高校に行かないで家にいても、高校から、学校から解放されていたら、登校刺激が無くなり、自己否定が弱くなり、その結果の葛藤が弱くなって、お子さんの精神症状も弱くなり、心の回復の可能性が高くなっていきます。これは私のような子供の心の立場からの意見です。
常識的には、高校を退学していけない、その結果精神症状を出し始める、そこでこれは精神疾患の可能性があるからと、精神科受診となり、投薬治療の対象になります。お子さんが学校に属している限り、登校刺激と葛藤とで心が死ぬほど辛くなり、投薬を受けて、薬の効果で心を楽にするのですが、お子さんも母親も気づいていませんが、医療からの治療を受けるとお子さんの心は、今の自分ではいけないというような反応を生じます。自己否定を強めます。自己否定を強めるとますます精神症状を強めることになり、投薬量が増えてしまいます。

>高校生という所属が息子は欲しかったのかな?と思ったのですが、違いますか?
これは御母様の思いですね。お子さんも知識で高校に行かなくてはいけない、高校に属して置かなくては行けない、と判断しました。お子さんは知識で判断しましたが、お子さんの潜在意識にある本心、情動は高校に行かれない、高校は辛いところだと反応をし続けているのです。その際に出すいろいろな身体症状は、高校に属していることから生じていても、それに気づかないで原因を他に求めて居るのです。いろいろな身体症状が悪化していっても、高校との関連に気づかない、行けない高校に属していたことから生じた自己否定からの症状と気づかないで、辛い症状に苦しみ続け、病院で投薬を受け続ける子どもも出てきます。