心のエネルギー4

心のエネルギーとは、人が何かを求めようとする傾向です。この心のエネルギーを議論するときは心のエネルギーの総和から考えますが、個別の事柄についても、心のエネルギーを考えられます。

例えばバスケットの得意な子供がいます。しかしバスケット以外は何もしないで、勉強もしない、家での手伝いもしない、只ゲームをしているだけと言う場合です。バスケットをするときには大きな心のエネルギーを発揮しますが、それ以外はプラスの心のエネルギーですが、心のエネルギーとしては小さいです。全体でも心のエネルギーはプラスです。パスケットについて大きく能力を伸ばせますが、それ以外の日常生活は只時間の流れに身を任せる普通の子どもでしょう。表現が悪いですが、バスケット以外には取り得のない子どもになってしまいます。それでも心のエネルギーはプラスですから、子どもとしてこのような姿で良いと思います。

それに対してバスケットは好きで良くしているけれど、特別の技術を持っていない、授業にも積極的に参加して、宿題や家事の手伝いなどもしている、ゲームもしているとなるとそれほど爆発的な心のエネルギーを持って居ませんが、全体としてかなり大きな心のエネルギーを持って居ます。日常生活のいろいろな方面に心のエネルギーを注ぎ込んで、日常生活が大人の目から見て生き生きとしています。

心のエネルギーとは、大人の言葉で言うなら、意欲です。~してやろうとする意欲です。心のエネルギーが小さいと只時間の経過に身を任せるだけです。今の時代心のエネルギーを注げるゲームやネットで時間を過ごすことになります。心のエネルギーが大きいと、~してやろうとする意欲が大きいですから、何かにつけて挑戦して、工夫をするようになります。知的にも技術的にも芸術的にも、その子どもなりに挑戦してその方面の能力を伸ばすことになります。

心のエネルギーが大きいときには、その子ども発の意思(他人の意見を言葉にしている場合は子とも発の意思ではない)、要求がはっきりと出てきます。つまり子ども発の意思、要求がはっきりと出る子どもは心のエネルギーが大きな子どもと言って良いと思います。