子どもが感じている死とは

大人と子どもとの心は違います。その違いを配慮して自殺を考える必要があります。

大人の場合、自分の存在がなくなる=本能的な恐怖、から死を怖がります。ですから死ぬには死んだ先の安心感を得るために、宗教なのどの死の世界を考えます。または死を考える必要がない状態(事故や戦争など)を求めます。

子どもには一応死の概念がないと考えて良いです。動物などの死と同じように、動いていた物が動かなくなるという意味ぐらいしかないようです。大人のように死の世界で生き続けるとは考えません。ひょっとしたら、子どもは死んでも帰ってこられるぐらいの感じなのかも知れません。これはあくまでも大人の死を経験していない子どもについてです。大人の死を経験すると子どもも死の意味の概念が変わって来る可能性が高いです。

子どもが感じていることは今自分が辛い。辛くて自分のみを置くところがない、だからどこか辛くないところに行きたい、それが公園の土管の中でも良いです。一日中電車に乗っているのでも良いのです。しかしそれも許されなくなったとき、行く場所として自分の知らない世界=それは死を意味するのですが、子ども自身は大人が考えているような死とは意識していなくて、別の行き場所のように感じているようです。考えているのではありません。