子供の心1

現在の日本の子供達の間で、長期間学校に行かれない子供の問題、不登校があります。不登校の子供達への対応の相談を、長期間し続けてきています。その経験から「大人の心と子供の心は異なる」という事実に気づきました。常識から言うなら、子供は心身ともに未熟ですから、教育や指導をすることで、子供の心も大人の心のように機能をすると考える人が多いようですが、其れが違っているという事実です。

これは一般常識とは異なった、子供特有の心の事実です。特に、「心が辛い子供は非常識の世界に住んでいて、大人が持っている常識が当てはまらない」という事実があります。

「大人の常識から考え出した対応法はかえって心が辛い子供を苦しめる」という事実です。つまり大人の心で考えたことは、大人の理屈で正しくて、心が元気な子供に当てはまりますが、心が辛い子供には当てはまりません。心が元気な子供に当てはまると書きましたが、本当は当てはまるのではないです。子供の方で大人に合わせてくれているだけです。子供の方で大人に合わせられない時、子供がおかしい、子供が問題だ、子供をしつけしなくてはならないとか、教育し直さなくてはならないと、考えてしまいます。

それらは思春期以前の子供達の心に必ず当てはまります。しかし大人年齢の人の心には当てはまりません。それでも心が辛い状態の大人の心には当てはまることが多いです。

なぜそうなるのか、脳科学を根拠に、これから説明をしていきたいと思います。