不登校とトラウマ

ある不登校の子供を育てている母親からの質問です。

>なぜ、学校が辛くなった子どもなどは、不登校になるのですか?
ここが一番の重要な問題点です。現在この部分を理解できる大人が日本中に、世界中に居ないのです。大人は、学校関係者は、学校に来なくなった子供が悪いと理解して、何とかして学校に、学校に来れない子供は学校に相当するところに来させようとします。不登校の子供は学校を見たり意識すると、反射的に体中に辛い物がわき上がってきて、学校に向かって動けないばかりか、暴れたり、問題行動をしたり、心の病の症状を出してしまいます。この事実を知っている大人が殆ど居ないのです。

何故不登校の子供は学校を見たり意識すると反射的に体中に辛い物がわき上がってくるのかを理解するには、トラウマ=恐怖の条件反射を理解する必要があります。しかし教育関係者はこのトラウマ=恐怖の条件反射を理解しようとしないで、既に、トラウマ=恐怖の条件反射で心が辛くなった子供の症状に、子供が学校に行かれない理由を探しています。

>別室教室、特別支援級やディサービスに行かされるのでしょうか?
上記のトラウマを理解しないから、学校に行かれない不登校の子供が悪いという発想になっています。何とかして学校に来させよう、学校に来られなくても学校に代わるところに行かせようとするのです。それにより不登校の子どもの心のトラウマが反応をして、余計不登校の子供を辛くすることを考えていません。

>特に、いじめの加害者は居場所を奪われず、ペナルティもなく元気に学校に行っています。
子供の間のいじめという概念は、大人の心の理解です。子供の心は大人の心と異なっていて、いじめている子供にいじめているという思いはありません。学校内に楽しみがないから、大人で言ういじめをして学校生活を楽しんでいるのです。そこには基本的に罪悪感はありません。そして、いじめられている子供だけが辛い思いを繰り返し、その結果学校に反応をして子供を辛くするトラウマを持ってしまっています。最終的に不登校になってしまうことが多いです。

ですからいじめた子供を色々と問い詰めても、いじめの証明は大変に難しいです。大人が子供から学校内で楽しみを奪っていて、楽しみが無くなった子どもがいじめをして楽しんでいます。いじめる子供はいじめていると感じていません。学校生活を楽しんでいるのです。この事実を学校関係者や親たちには理解が出来ないのです。

それ故にいじめをなくそうとすると、いじめをしている子ども達の間ではますますいじめが強くなります。ですから、いじめられていることに気づいた母親は、いじめをなくそうとする前に、いじめられている子供をいじめの場所に行かさない対応をするしか方法がないのです。

>また、担任教師が子どもを辛くして不登校になってしまっても、何故何も処分を受けないのでしょうか?原因すら調査しません。
学校内での一つの出来事で子供が不登校になるほど辛くなった場合これをPTSDと言います。トラウマとは多くの場合、気づかないうちに繰り返す辛い経験で出来ますから、不登校の子供のトラウマの原因を、学校関係者など常識的な大人は見つけることが出来ません。それどころかトラウマが反応をして子供が辛くなっていることすら気づかないのです。子供が辛くなっていることに気づいても、それが学校に反応をして子供を辛くするトラウマから生じていることに気づかないのです。

つまり教育界がトラウマという言葉を、曖昧な概念を知っていても、具体的なトラウマをしらないから、不登校の子供の心の辛さとトラウマが反応をしていることとを結びつけられないのです。

不登校の我が子がどこまで元気になれるのでしょうか?
不登校になった子供を母親だけは、トラウマが反応をしない環境下=登校刺激が無い環境下で子供の成長を待つしか方法がありません。そして、それには長い時間がかかります。積極的にトラウマを消し早く子供の不登校を解決するには、その子供なりに楽しいことに没頭すると可能になります。しかしそれは今の教育界の常識に反しています。