問題すら読めない子

ある中学校で学習ボランティアの講師ををしているある女性からのメールです。この女性は不登校の子どもを育てています。その不登校の子どもへの対応の経験を他の子供達に役立てたいと思ったそうです。その女性は自分の不登校の子どもを育てた経験をボランティア活動に応用したと伝えてきました。そのメールです。

「このボランティアをしていると、問題すら読めない子がいることなら気づきました。講師として答えを教えるのではなく、ヒントを与える、一緒に読んで考えてみる、わからないところに線をひいてもらう、と不登校の子どもを育てた時の対応法を応用してみました。

不登校の子どもを育てた経験をヒントにして、私なりに考えついた対応を試したところ、ある子どもが、国語の読解で、20字にまとめる答えをマス目ぴったりに書き上げたときに、今まで下を向きながら自信がない様子だったのに、パァっと顔を上げて笑顔を見せてくれました。一瞬で自分で解けた喜びが伝わって私もとても嬉しくなりました。」