親の会の意味

現在高校2年生年齢の不登校の男の子を育てている母親です。当方の検討会に参加3回目でした。もう3年以上も幾つかの親の会に参加していました。親の会に参加することで母親自身が孤立していないことが分かり、多くの母親に共感されて、とても心が楽になって、男の子への対応が楽に出来るようになったけれど、子供が荒れることは以前と同じでしたし、母親が親の会に参加すること自体も嫌がって、それだけで荒れることもあったということです。

たまたまネットで当検討会の存在を知り、不登校の子どもへの対応法が他の親の会と多くの点で異なるので、何か得る物があるかも知れないと思われて、参加してみたとのことでした。その際に他の親たちは母親に深く共感してくれただけでなく、他の親たちの対応やその経験が、他の親の会の物と大きく異なっていたのです。

一番驚いたことは、男の子に学校を忘れさせるために、通信高校を止めさせて、ゲームやネットに没頭させることだったと言っていました。通信高校を男の子と相談して止めさせるのではなくて、男の子に無断で、母親の一存で退学させることでした。母親が勝手に通信高校を止めさせたことで、男の子は荒れまくると母親は思っていたのですが、男の子は通信高校を止めさせられたことに気づいていたのかどうか分かりませんが、ただ時間だけ経過して、男の子はゲームやネットに没頭していました。母親は食事だけ用意をして、男の子に関わらないで、別の生活をして居ました。

母親は、男の子を見ない、男の子に言わない、母親の笑顔を貫いてみたのです。そして前回の検討会で、男の子が変わったと教えてくれました。昼夜逆転は酷くなったけれど、男の子の表情が柔らかくなって、言葉も優しくなり、それだけで母親は幸福感を感じられたと言うことでした。この男の子なら、学校に行かなくても母親として、幸せだ、満足だと思える様になったと言うことです。

これから先は主催者の意見です。
子供は心が楽になると子供なら誰でも持つ本能が機能をし出します。その主な物は
1)母親を大好きだ
2)同年代の子供の集団を好む
3)新しいことを知ろうとする
4)与えられた環境に順応しようとする
です。
この本能が機能をし出すと、子供は自分から大人社会に出て行って、その中で自立した、自律した、生き方を続けることが出来ます。学歴はなくても、必要な知識を自分から求めて身につけて、社会性を身につけていきます。その過程で子供の方で必要を感じたときには、子供の方から学歴を求めるようになります。又其れを可能にする心のエネルギーを蓄えています。その心のエネルギーを用いて、大人社会の中でその子供なりの生き方が可能になります。