ある不登校の子どもを複数育てていらっしゃる御母様からのメールです。
<MSG>
子供たち、楽しそうに過ごしているのがわかります。このままずっとこれが続きそうです。
変わり映えしない中で信じて待つことは、母親の私には簡単ではないです。もっと私自身が、おおらかな気持ちを持てるようになりたいです。
<解説>
>子供たち、楽しそうに過ごしているのがわかります。
このMSGを信じる限り、不登校のお子さん達への御母様の対応がとても良かったと理解できます。この姿からお子さん達は心のエネルギーを貯めながら、成長をして行ってくれるはずです。自分たちの不登校問題も、自分たちで解決していくはずです。子供達には、心が辛くなければ、子供自身が必ず持っている本能から、成長とともに社会性を得てくれますが、義務教育の年代では其れは不可能でしょう。高校生年齢の子供でも、今の子供は義務教育の時間だと、期間だと、理解しているようですから。
>このままずっとこれが続きそうです。
上記のように、義務教育の期間だと、それだけで登校刺激を自分で作って、子供は自分から動き出しにくいです。それでもその子供なりに何か楽しいことを見つけて、其れを求めようとするようになった場合には、この自分で作る登校刺激が弱まるか、なくなってしまうようです。その意味で、その実体は何でも良いですから、その子供が楽しいことに没頭することの意味があります。
>変わり映えしない中で信じて待つことは、母親の私には簡単ではないです。
上記のように子供に登校刺激がある限り、子供は社会に向かって動き出しません。不登校引きこもりを続けます。其れを止める時期とは、登校刺激による辛さより子供が見つけた楽しいことの方が上回る場合です。其れまでは変わり映えしない生活が続きます。それでも家の中で楽しそうにしているなら、子供達は必ず楽しいことを見つけますから、其れを待ってあげて下さい。
母親として待つのが簡単ではないと言われるのは、多くの不登校の子どもを持つ母親に見られます。不登校の子どもの場合、母親は子どもの意思を尊重するのが解決に一番近い方法です。其れは子供の言葉ではなくて、子供の行動に表れます。それ故に、母親は子どもを見ない、子供に言わない、御母様の笑顔で、子供が具体的な動きを始めるまで待ってあげて下さい。
>もっと私自身が、おおらかな気持ちを持てるようになりたいです。
これは言葉で言うのは簡単ですが、実行するのは大変に難しいです。ほぼできないと言った方が良いと思います。出来ないことをしようとすると、母親にはとても大きな負担になります。その意味でも、不登校の子どもの場合、子供が落ち着いてきていたら、子どもを見ない、言わない、母親の笑顔(これは演技で良い)が大切です。可能なら、母親は家を空けて母親なりの時間を家の外で過ごせると、母親はもっと楽になります。母親が負担にならないような職種に就労してお金を稼ぐのも良い方法です。