不登校解決段階(再掲載)

不登校の子どもを観察することで、どれだけ子供の心が元気になったか、どれだけ不登校を解決してきているかを判断する指標を述べてみたいと思います。不登校の解決段階という言葉は厳密に言うとおかしな表現ですが、ここでは不登校の子供が心を元気にして、子供社会へ、大人社会へ動き出す子供の姿をこのような言葉で表現しています。

不登校解決の前段階?>

不登校の子どもは登校刺激を受けることで、行動の荒れや色々な辛い心の症状を出しています。其れは学校に反応をして子供を辛くするトラウマが反応をして子供を辛くいるためです。このトラウマが反応をしている子供の姿です。母親は子供の不登校を解決しようとするのでは無くて、まず登校刺激を子供から取り除く対応が必要な段階です。不登校である姿の第一段階、第二段階です。

不登校解決の第一段階>

不登校解決の第一段階とは、母親が学校を意識させる登校刺激から子供を守り始めた段階です。未だ、発作的に行動が荒れる時、辛い心の症状を出すときがあります。それはその時、登校刺激が加わって、子供がトラウマの反応症状を出した時です。

母親に守られて、子供に加わる登校刺激がとても少なくなったときの子供の姿です。それでも当人も、母親も、気づかない登校刺激が未だあり、その登校刺激が子供に加わり、それに子供が反応をするときがある、その様な子供の姿の段階です。其れ以外の多くの時間で、子供は登校刺激から守られている時間が長く続いています。不登校である第三段階の子供の姿です。

不登校解決の第二段階>

不登校解決の第二段階とは、家の中で子供なりに楽しいことに没頭できるようになったときです。母親が子供に登校刺激を与えない方法を体得して、その母親に守られて、子供が子供自身の楽しみに没頭できています。自分で登校刺激を作ることも無くなっています。子供の周囲から、ゲームやネットから登校刺激を受けても、母親がその辛さを直ぐに解決出来るようになっています。

この段階でも、子供と母親との信頼関係はほぼ出来ていますが、未だ完全ではありません。その信頼関係を完全にするために、母親は子どもを見ない、子供に言わない、母親の笑顔を実践し続けた方が良いです。不登校である段三段階の子供の姿です。

不登校解決の第三段階>

登校解決の段三段階とは、母親との会話が素直に出来るようになったとき、母親が求めなくても子供が自分から身の回りや家事をするようになったときです。この段階になると子供は自分のことや自分の過去の経験などを話し始めますが、母親はこの子供の言葉を聞き続けるだけでよいです。子供の言葉を参考にして対応を考えてはいけません。共感とスキンシップだけで良いです。不登校である段三段階です。

不登校解決の第四段階>

不登校解決の第四段階とは、子どもが母親やその他の大人からで無く、自分の発の要求で行動を始めたときです。例えばコンビニなどに子供が必要としている物を買いに行く、衣類を買いに行くなどです。これが不登校を解決していく第四段階です。子供によっては結構大きな出費になるかと思いますが、その出費は治療費と考えて、子供が要求するように出した方が良いです。多くの大人は子供の要求に際限が無くなると考えますが、子供は母親に優しいことを思い出して下さい。母親が子供の要求を叶えようとする限り、子供の方でだんだんと要求を少なくしていきます。ある意味で最後のテストだと考えて下さい。

不登校解決の第五段階>

不登校解決の第五段階とは、もう登校刺激をしても辛い症状を出さなくなったときです。学校に反応するトラウマが無くなったわけでは無いですが、登校刺激を受けても反応をしなくて、子供がしっかりと自分発の意思を出して、大人社会で活動をし始めた時です。子供によっては必要を感じて学校に戻る子供がいますし、そのまま大人社会に出て行く子供も出てきます。