脳の傷?

トラウマとは日本語で心の傷です。それ故に、心の場である脳に傷があると考えている人が多いようです。てんかんの焦点発作の様な考え方です。しかしどんなに調べても、脳には傷はありません。分からないような小さな傷と言う人も居ます。その傷がどのような反応を起こすのか分からないですが、そのためにトラウマの症状を出すという考え方です。ですから、トラウマが何かに反応をして症状を出すという考え方はしません。

トラウマがあることだけで症状を出すから、そのトラウマが症状を出さないように、つまり脳内のトラウマの症状を出す部分を、てんかんと同じようにクスリで抑えてしまおうという考え方です。今の医学はその方向にあるようです。クスリでトラウマを起こさないようにしておいて、トラウマの症状を出す脳の傷が治るのをまとうというのです。

現実にトラウマを持っている人にクスリを投与し続けても、その人特有の何かに反応をしてトラウマの症状を出してしまいます。そうするとクスリが足らないと言うことになり、クスリの量が増える、クスリの種類が増えることになり、その結果投与されたクスリの副作用で苦しむことになります。

トラウマを持っていた人が死んだ後、その脳を調べたという話は聞いたことが無いので、脳に今の医学技術、検査法では分からないような小さな傷があったかどうか分かりません。しかし現実に、トラウマを持っていた子供が、トラウマを反応させない状態で成長をすると、トラウマが無くなってしまいます。大人でもトラウマが反応をする物から、その人を守るとトラウマは反応をしないで、普通の人と同じ生活が出来るのですが、現実の医学ではそれは成されていません。