一言で言うと

トラウマとは、ただ単に恐怖反応です。何かに反応をして恐怖を生じる反応です。
一般にとても強い恐怖を生じる恐怖反応です。
その何かが
「他の人では恐怖を生じない物で、その人だけが恐怖を生じる恐怖反応です。」
その結果として
「今までは恐怖を生じなかった物で、その後恐怖を生じるようになった恐怖反応です」

この何かを見つけるのは難しくありません。その何かで必ず強い恐怖反応を生じるからです。けれどその何かで、他の人が恐怖反応を起こさないから、その何かが恐怖反応の原因だと考えないだけです。その人特有の恐怖反応です。それも多くは、何か大きな事件を契機に、その人特有の恐怖反応になっています。その結果として、その何かが恐怖の原因だとは考えない、考えないようにしている、周囲の人はその何かが恐怖の原因だと理解してくれないという、とてもわかりにくいことを生じています。

その何かがその人の恐怖の原因だと理解しなければ、その人は理由も無く恐怖状態になっている、つまり病気だと考えるようになってしまいます。その人自身も自分がおかしい、自分の存在意味を疑うようになって、自己否定になり、その自己否定から心の病の症状を出すようになってしまいます。

その恐怖反応を起こさせる何かが無ければ、恐怖は生じません。普通に生活できます。トラウマという言葉を使えば
「トラウマを反応させる物がなければ、トラウマが無いのと同じです」
ですから、トラウマがあるから何々が起こる、何々をするという考え方は間違えです。