不登校とトラウマの結びつき

トラウマが何か特定の物に反応をして、トラウマの症状を出すことを知っている人は殆ど居ません。その方面の専門家でも、トラウマの概念を持っていても、そのトラウマが何か特定の物に反応をして、トラウマの症状を出すことを知りません。

それでも学校内で体罰を受けたり、いじめを受けることで、子供が不登校になることを、多くの大人は理解できます。しかしこれは恐怖反応として理解をしています。ですから不登校の子供の恐怖反応の原因を解決して、子供の不登校を解決しようとします。

多くの原因が分からない不登校の子供は、学校に反応をして子供を辛くするトラウマを持っています。最初は担任の学級運営で、心を辛くする子供が出てきます。担任は子ども達の能力を伸ばそうとして、学級運営をしています。その担任の対応を受け入れられることもの方が多いのでしょうが、一部の子供は担任の学級運営で心を辛くする子供が出てきます。その辛さがほぼ毎日繰り返されることで、一部の子供の心の辛さに相乗効果を生じて、それらの子供は担任を、教室を、同級生を、そして最終的には学校そのものに辛さを感じるようになります。その辛さから学校に行かれなくなります。

この心の反応の仕方がトラウマなのです。初めは軽微なトラウマだったのですが、日々の学校生活でそのトラウマが強化されていき、最終的に学校を見たり意識しただけで、トラウマが反応をして、子供は学校に行かれなくなります。不登校と言われる状態になります。

学校に反応をして子供を辛くするトラウマも、学校を恐怖の原因とする恐怖反応です。ですが不登校の子供に関して、大人達は学校が不登校の子供の恐怖の原因、つまり不登校の子供のトラウマを反応させる物だとは認識しないのです。