母親が鬼のようでも

に三日前のニュースから子供の心を説明してみたいと思います。

小学生の娘に十分な食事を与えずに低血糖症にさせ、入院で支払われる共済金をだまし取ったとして大阪の34歳の母親が逮捕された。容疑者(34)はことし1月、当時8歳の小学生の娘に十分な食事を与えないで低血糖症にさせたりしたとして傷害の罪で起訴され、入院で支払われる共済金6万円をだまし取ったとして18日、詐欺の疑いで再逮捕されました。娘は捜査での聞き取りに対し、「入院前の2日間は梅の駄菓子を3つしか食べていない」などと話したということです。

>小学生の娘に十分な食事を与えずに低血糖症にさせ、入院で支払われる共済金をだまし取った
これは大人の心からの大人の行動です。

>容疑者(34)はことし1月、当時8歳の小学生の娘に十分な食事を与えないで低血糖症にさせたりした
母性が働いていない、大人の心からの行動です。

>「入院前の2日間は梅の駄菓子を3つしか食べていない」などと話したということです。
この娘の行動から、子供の本能がどれほど子供を大きく支配しているか考えてみます。子供の本能の一番重要な物は、つまり子供の生命を保証している物は、「母親を大好きだ。何にもまして、第一に母親を信頼して、疑わない」という本能です。胎児の内から、生まれ落ちても、大人の心になるまで、大人の心になってもかなりの程度で、この本能は機能をしています。

この女の子は子供の心ですから、食べるものが少ない、お腹が減っても、母親から与えられる物で我慢をしていたのですし、我慢が出来たのです。その我慢し続けた、我慢を出来るようにしたのが、娘が持っている本能「母親を信頼して、疑わない」という物です。娘はお腹が減っていたはずです。それを母親に訴えたはずです。その時母親がどのような対応をしたのか分かりませんが、娘は空腹に耐え続けていたはずです。それは、大人の言葉で言うなら、必ず母親がこの空腹の問題を解決してくれると、娘が信じて疑わなかったからだと思います。きっと給食もおかわりを出来たと思います。其れをしなかったのは、母親からきつく禁止されていたからだと思います。自分の空腹より母親の禁止を優先したのは、母親を信頼し抜いていたからだと思います。子供にとって空腹は痛みに次いで辛いことなのですから。痛みに次いで情動の回避系だからです。

ニュースでは空腹に耐えさせ続けられたことしか出ていません。しかし空腹という情動の回避系は、それだけで周囲の物に恐怖の条件刺激を学習してしまいます。ニュースの中では、子供がどのように辛くしていたのか書かれていませんが、成長に伴ってその子供の周囲にある物で子供が辛くなるはずです。所謂心が傷ついたと表現される物です。それは性格の変化として周囲の人に理解されますが、そのことは今のところニュースに書かれていませんでした。きっと母親に対しても程度は強くないでしょうが、恐怖の条件刺激を学習しているかも知れません。