別のコメントにお答えして

不登校の子どもの母親として、目の前の子供の心の元気さ(不登校の解決、不登校問題からからの回復と考えると間違えます)の段階を要約してみます。不登校などの心が辛い子供の心が元気になるには、母親からの対応と、子供自身の意思の出方で決まってきます。ここで意思とは大人と違って、子供の言葉ではありません。子供の行動が子どもの意思を示しています。

ただ、子供の行動が子供の本心を表現していると申し上げても、子供がよい子を演じてしまっているときには、そのよい子を演じた子供の行動は、子供の本心ではありません。子供がその時何を感じているのかを配慮して考える必要があります。但し多くの母親には大変に難しいことなので、間違えてしまうことが良くある様の思います。

不登校解決の第一段階とは、 「母親が登校刺激から子供を守り始めた」 段階です。未だ、発作的に行動が荒れる時、辛い心の症状を出すときがあります。それはその時、登校刺激が加わって、子供がトラウマの症状を出した時です。

不登校解決の第二段階とは、家の中で子供なりに 「楽しいことに没頭」 できるようになったときです。母親が子供に登校刺激を与えない方法を体得して、その母親に守られて、子供が子供自身の楽しみに没頭できています。

登校解決の段三段階とは、 「母親との会話が素直に出来る」 ようになったとき、母親が求めなくても自分から身の回りや家事をするようになったときです。

不登校解決の第四段階とは、 「自分の発の要求で行動を始めた」 ときです。

不登校解決の第五段階とは、もう 「登校刺激をしても辛い症状を出さなくなった」 ときです。


そこでコメントの質問に戻ります。

>第4、5段階で質問なのですが、
>長く不登校になり引きこもっていると、外に出るのが恐い、人混みが苦手となったりする子はいますか?
外に出るのが怖い、人混みが苦手、という子供の訴えは、未だ登校刺激に反応をしている、自己否定がある可能性もあります。母親が登校刺激から子供を守り始めたけれど、完全に守られていないという意味でしょう。その意味で不登校解決の第二段階かもしれませんが、どちらかというと第一段階の可能性の方が高いです。

大人は子供の言葉を子供の本心だと信じてしまう傾向があります。ところが子供の言葉は単に子供の知識を言葉にして表現しているだけで、子供の本心ではありません。心が元気な子供では、大人と同じように考えても、子供の方が大人に会わせてくれます。不登校などの心が辛い子供について、大人は、親は、子供がその様な知識を持っているとだけ理解した方が間違えません。子供の心を知るには、子供の行動を観察して、その行動を起こす子供の心(子供の情動の心、それが子供の本心)だと、理解の仕方を変える必要があります。

>本屋に行きたい、家族で外食したい、〇〇が欲しい、旅行へ行きたいなど欲は出てきてるのですが
大人では欲求になりますが、子供では、特に心が辛い子供では単にその子供が持っている知識です。本心からの言葉だと、その言葉に基づいた行動を生じます。問題はその様な知識を何故子供が持ち出すかです。それは、子供が母親の思いを感じ取って、よい子を演じたという意味です。母親が今の自分を認めていないと、今の自分を守るために母親の希望に言葉の植えて合わせて、母親を喜ばせようとしているという意味です。

また、見方を変えると、すなわち直ぐ後の一行を信じるなら、御母様をテストしている可能性も考えなくてはなりません。御母様がお子さんの心をお子さんの心に沿って理解してくれるかどうかをテストしています。

>1人で行くのが不安、人混みが嫌なんだよね…と話したりしています。
今の子供は、母親の希望に合わせることが無理だと、はっきりと拒否をしているのです。それを拒否出来ないと、子供は荒れたり問題行動をしたり、心の病の症状を出してしまいます。その意味で、お子さんがまだ拒否を出来ることは、心が辛い中でも、未だ良い方だと理解なさった方が良いです。

>一緒に買い物行くのも下向きでいた1年前よりは今は店員さんとも話せたり、普通にできるようになってきたなと感じていますが、
すぐ前の言葉を信じるなら、お子さんはよい子を演じています。この姿もよい子を演じている姿の可能性を考えておく必要があります。

すぐ前の言葉をお子さんが御母様をテストしていることを意味している場合、お子さんは無理をした行動をすることで、テストに合格していないよと示していると考えられます。でもどちらかというとよい子を演じているのでは無いかと思われます。

>今は親である私は一歩下がって見ていて、彼が必要としてる時に手伝えばいいのでしょうか。
まだ、お子さんが御母様の前でよい子を演じていると言うことは、未だ信頼関係が不十分だと理解されます。ありのままのお子さんで良い、未だ外に行かないで、家の中でお子さんが納得するまで籠もっていてよい子とを、御母様が言葉でなく、行動で示してあげる必要があります。このMSGから言うなら
>本屋に行きたい、家族で外食したい、〇〇が欲しい、旅行へ行きたい
と言わないお子さんで良いことを、つまり御母様としてはお子さんが家の中で楽しく過ごしていると理解していらっしゃるようですが、御母様の方でどこかそれではいけないと言うオーラを出していらっしゃるのかも知れません。きっと今お子さんが御母様に求めている物は、お子さんを信頼して、お子さんのことを見ないでおいて欲しいと言う意味では無いかと思います。つまりお子さんの心が元気になるには、一端この言葉を全く言わなくなる時期が必要なように感じます。

>自宅では荒れず、彼が思うように過ごしており、家族関係は1番いい状態だと思っています。
これだけですと上記の不登校解決段階三のように理解されますが、御母様をテストする姿があるとしたなら、未だ不登校解決段階二と考えられます。あくまでもこのMSGからの提案ですが、御母様はお子さんを見ない、言わない、御母様の笑顔を実行なさると、この問題は解決すると思います。この御母様の行動を無理なく実行するには、御母様が昼間はパートなどの仕事や趣味の習い事などに出られるのが良いのではないかと思います。