不登校の子供の姿と解決段階

今一度、不登校の子供を理解し易く一つに纏めることが出来ました。これで不登校の子供の姿、不登校の解決に向かう程度が理解しやすくなると思います。


不登校の姿1 = 不登校解決の前段階
学校への行き渋り、子供によっては朝起きてこない、起こしてもなかなか起きない。子供が学校でよい子を演じる、問題行動をする

不登校の姿2 = 不登校解決の前段階
子供が学校に行こうとしない。ほぼ、耐えず、子供が家の中で荒れる、家の内外で問題行動をする、心の病の症状を出す。

不登校の姿3の前段階 = 不登校解決の第一段階
家の中の登校刺激が無くなり、子供が荒れたり問題行動をしない時間を生じるようになる。多くの場合、子供は母親を拒否し続けている。未だ、母親が登校刺激を知らない、理解していない。

不登校の姿3の中段階 = 不登校解決の第二段階
家の中で子供なりに楽しいことに没頭できるようになっている。母親が子供に登校刺激を与えない方法を体得して、その母親に守られて、子供が子供自身の楽しみに没頭できてる。

不登校の姿3の後段階 = 不登校解決の第三段階
自分の知識から登校刺激を作らなくなっている。子供の周囲から、ゲームやネットから登校刺激を受けても、母親がその辛さを直ぐに解決出来るようになっています。母親との会話が素直に出来るようになり、母親が求めなくても子供が自分から身の回りや家事をするようになったときです。

不登校の姿4 = 不登校解決の第四段階
不登校の姿4と不登校解決の第四段階とは、子どもが母親やその他の大人からで無く、自分の発の意思で行動を始めたときです。例えばコンビニなどに子供が必要としている物を買いに行く、衣類を買いに行くなどです。しかし、学校や勉強を除く。

不登校の姿5 = 不登校解決の第五段階
不登校の姿5と不登校解決の第五段階とは、子供が学校に行っていないけれど、普通の子供と考えて良い段階です。登校刺激をしても辛い症状を出さなくなったときです。学校に反応するトラウマが無くなったわけでは無いですが、登校刺激を受けても反応をしなくて、子供がしっかりと自分発の意思を出して、大人社会で活動をし始めた時です。子供によっては自分発の意思から学校に戻る子供がいますし、そのまま大人社会に出て行く子供も出てきます。


この分類を不登校の子供に当てはめるとき、必ず母親が持つ知識や思いを捨てて、子供の姿を素直に(母性から)見る必要があります。母親が知識や常識的な経験から子供の姿を見たときには、子供に加わっている登校刺激を気づくことが出来ません。

不登校解決の第四段階と第五段階とは区別が難しいです。おおきな違いは外出する頻度です。自分発の意思で外出する頻度が週に1,2回なら不登校解決段階の4と考えた方が良いです。この段階で子供が学校やフリースクール勉強を求めた時、母親はそれを否定して、決して協力しない方が良いです。よい子を演じていると考えるべきでしょう。自分発の意思で外出の頻度が多い子どもは、不登校解決段階の5の可能性が高くなります。それでも子供が学校やフリースクール、勉強を求めた時、母親は言葉の上でそれに反対をしてください。それでも子供の方からこれらを求めていくなら、後追いという形で協力をします。決して先周りをしないことが大切です。

子供発の意思で外出している子供が、学校、フリースクール、通信高校、勉強を求めた時、その母親が協力しないことを酷く責める子供が居ます。その責める物理的なエネルギーが強いと母親は負けてしまうことがあります。子供からの要求を受け入れてしまいます。それでも運が良くて、学校の問題が解決出来たなら、そのまま学校に行き続けられる子供も居ないわけではありません。けれど学校内や家の外の障害を乗り越えられなくて、かなりの割合で機能を無くしていたトラウマが再燃して、それから何年か後に不登校解決段階の3に、又は2に戻ってしまい、子供も母親も苦しむことになります。大人年齢でニートやフリーターの子供の姿になってしまいます。

不登校解決段階の5で、子供発の意思で子供が学校やフリースクール、通信高校、勉強を求めるのなら、母親から否定されても子供は物理的な圧力を使いません。子供の心のエネルギーで、自分の方から動き出してしまいます。動き出した先に色々な障害があっても自分発の意思で乗り越えていきます。学校を順調に卒業した子供(この段階では学校に戻る子供も居ます)と同じような、多くはそれ以上の心が元気な大人になれます。

ここで一貫して申し上げていることは、不登校の子どもの心の問題を解決するには、
登校刺激(子供によっては否定)
母親(母親が居ないときは代理母)と子供との間の信頼関係
だけです。