長く自分の部屋に閉じこもっていた男の子

私は正社員で仕事をしているので月のお休みが9日くらいしかありません。
シフト表が出ると中学年齢で不登校引きこもりの息子は、私の休みの日を聞いてきてカレンダーに印をつけておいてね。といって休みの日を心待ちにしています。休みの日が昼夜逆転の時などは頑張って起きてくれているので休みの日は自分の用事も後回しにたくさんスキンシップをとっています。
そんな時に、時々息子が話してきます。その男の子が母親に向かって行った言葉を書いてみます(主催者注釈:ここでは心が辛い子供への対応法です。それ故に常識的な対応法と大きく異なっています。常識的な対応法が通じる心が元気な子供への対応法ではありません)。

「いつになるかわからないけど僕は家を出ていくからね」というので「なんでよ、出ていかないでずっとお母さんのそばにいてほしい」と言いました。すると「いつまでも親の世話にはなりたくない」というので「お母さんはずっとあなたの世話をしていたい」と言います。息子は笑いながら「そんなの出来るわけない」と言って部屋に戻りました。

また別の日には、部屋を動き回り立っている時間が長い時など血の巡りが悪くなるのか足が痒いと言ってきます。その時は余計かな?と思いながらも血が足に溜まってるのかもしれないから足を上げて横になってみたら治るかもよ、と言ったら(主催者注釈:悪くはないですが、敢えて言う必要がありませんでした)息子は足を上げて横になりしばらくしたら治ったようで、またやってきて言いました。

「ずっと寝てたもんね」というので母親が「まだ今日は寝てないでしょ?」というと「ずっと横になってた。どれくらい横になってたかな」というので「お母さんが仕事してた日だから4日位?」というと「2年か3年くらいだよ」と息子がいうので「そうだっけ?」というと「ずっと布団から出なかったから。」と、息子は引きこもってきた時の話をしてきました。私はなんと答えたらいいのかわからなくて余計なことは言わないように鸚鵡返しをしつづけました。そして「もうジャンクフードは食べないから栄養のあるものを作ってね」と息子が言ってきたのでどんなの?と聞くと「肉とか野菜とか栄養のあるもの、自分で考えて調べたら」と笑いながら言われました。

また別の日には「テレビを見ないの?」と息子に聞かれたので「テレビは見ないよ、お母さんテレビを見ると見入ってしまって時間を無駄にしてしまうから」と言ってから余計なことを言った(主催者注釈:息子にテレビを見ていてはいけないと伝わった可能性を考えました)かなと思いながらも息子がテレビを付けたので横に座ってテレビを一緒に見ていました。「テレビを見ていると時間が無駄なんじゃないの?」と聞いてくるので「あなたと一緒に見ているから無駄じゃない」と言うと息子はニヤッと笑ってテレビを消して「用事をしてきたら?」と言って部屋に戻りました。その前に私の今日のやることリストを書いたメモを見ていたので、母親は失敗したと思いましたので、息子が母親を試したのかな?と思いました。
昔ほど厳しいテストはありませんが最近は母親が簡単に息子の言いなりになれるようなわがままなテストがちょこちょこあります。高校年齢で長男が親元から離れるのは早すぎたて、寂し過ぎるのですがその分長男との濃い時間を過ごせたことは良かったと思います。それでも足りないくらいに今では思います。その想いがあるおかげで息子にはどんなにわがままな要求も笑顔で応えられるようになっています。
長くなりましたがここで質問です。息子が引きこもりの頃の自分の話をしてきた時はなんと答えたら良いのでしょう(主催者注釈:傾聴と共感とスキンシップだけで良いです)。もしかしたら部屋でトイレをしていた辛いことも話してくるかもしれません。その時は共感とスキンシップと謝罪と感謝(長男のために我慢していたこと)で良いのでしょうか(主催者注釈:その通りです)。