再不登校の解説

息子は娘と一緒に数年前から不登校でした。見ない、言わない、笑顔の対応で、娘は2年前より小学校に通い続けています。息子も現在中学3年になり、学校に行きだしています。
吹奏楽部の部活が楽しく全体の3分の1程は学校に通うようになっていました。12月の始めに通信高校への入学が決まっています。文化祭や運動会にも積極的に参加して、不登校問題は解決したように見えていました。
しかし、文化祭の発表会が終わってから体調を崩すようになり、ほとんど学校にも部活にも行かず、12月に入って学校には全く行かなくなりました。体調の悪さを訴えて、昼夜逆転に戻って、塾にも行かなくなりました。
長い不登校生活、私も正直息子に寄り添うのがしんどくなってきています。高校からは大丈夫かなと思っていたのですが最近の息子の様子を見て不安になり困惑しています。
皆さんは何故息子が再度不登校になったと思われますか?母親の対応の悪さがあったのでしょうか?母親の希望するように、高校に通学できると思いますか?

<解説>

>息子は娘と一緒に数年前から不登校でした。見ない、言わない、笑顔の対応で、娘は2年前より小学校に通い続けています。息子も現在中学3年になり、学校に行きだしています。
息子が中学校に登校し始めた原因として
1)中学校が登校刺激でなくなった
2)よい子を演じている
の二つの可能性があります。母親は1)を考えて、ほっとしていたのだと思います。

吹奏楽部の部活が楽しく全体の3分の1程は学校に通うようになっていました。
この息子の姿から、無理をしている、母親に対してよい子を演じていると判断できます。中学校が登校刺激でなくなったのなら、息子の学校に行きたがる本能が機能をしているはずです。毎日学校に行くようになります。
登校日の1/3を登校し、2/3は登校しないと言うことは、息子が無理して学校に行かれる日だけ、学校に行っていると考えられます。その無理をして学校に行かれる原因として、吹奏楽部の部活動があるのかも知れません。

>12月の始めに通信高校への入学が決まっています。文化祭や運動会にも積極的に参加して、不登校問題は解決したように見えていました。
息子は無理をして登校して居たのと同じ理由で、無理をして通信高校に行くことを決めた行動に出たのだと思います。これもよい子を演じた姿でしょう。
但し不登校の子供でも文化祭だけ、運動会だけ、修学旅行などの学校の行事としての旅行だけ、参加する子どもが経験的に居ます。これらは経験的によい子を演じたのではないようです。推測ですが、これらの行事が持つ登校刺激より、これらの行事から得られる楽しさの方が大きくて、これらの行事に参加できているのではないかと思います。

>しかし、文化祭の発表会が終わってから体調を崩すようになり、ほとんど学校にも部活にも行かず、12月に入って学校には全く行かなくなりました。体調の悪さを訴えて、昼夜逆転に戻って、塾にも行かなくなりました。
息子はよい子を演じきれなくなったという意味です。よい子を演じればそれだけ心は辛くなっています。よい子を演じられなくなると、トラウマの反応症状が前面に出てきてしまいます。その結果、学校に行かれなくなっていますし、通信高校への進学も無理でしょう。

>長い不登校生活、私も正直息子に寄り添うのがしんどくなってきています。高校からは大丈夫かなと思っていたのですが最近の息子の様子を見て不安になり困惑しています。
母親は子ども達の不登校問題を解決するために、見ない、言わない、笑顔の対応ができました。その結果娘の心は元気になり、登校が可能になりました。画工に行かれなかった息子も学校に行く日ができたので、この対応で息子の心も元気になると、母親は判断したのでしょう。しかし息子はよい子を演じたのであり、息子の心が元気になったのではなかったことに、母親は気づけなかったのでしょう。息子によい子を演じさせないために、母親は息子に逃げ道を作って上げるべきでした。母親は息子に、学校に行くな、勉強をするな、高校に行くな、と非常識な対応をすべきだったのです。この対応で息子の心が本当に元気になっていたなら、母親のこの対応を押し切って、元気で学校に行ってくれますし、息子の心が元気でなかったなら、不登校を続けてくれたはずです。