睡眠薬

子どもは夜眠られないと言うことで、医者から睡眠薬を貰っています。夫はそのことを知っています。しかし母親は薬を飲ませたくなかったのです。
子どもは眠たくなって、夫に先に布団行くねとわたしと二人で階段を上がっていたら、夫が「あれ?寝る前に…が…(あまり聞こえませんでした)」と言いました。夫の声はよく聞こえず子どもは「なにー?」と夫に言ったところで、わたしは夫は薬のことを言ってると思ったので、階段から大きな声で「寝るねー!」と言いました。
子どもはわたしに「(お父さん)何だったの?」と聞いたので、寝る前に上着出しといてって言われとったの。とごまかしましたが全然ごまかせていなかったかもしれません。
そのあとベッドで動画を見ながら「寝れなーい」と子どもが言ったのでわたしは眠たくなったら寝れるよと言いましたが、「眠たいのに寝れないの!」と言われ、ごもっともでこれも子どもの言ってることを否定することになるんだなと思いました。わたしは「寝たいけど寝れないんだね、寝れないときは今みたいに動画見てればいいよ、今の息子でいいよ」と言いました。薬のことを思い出しそうなものですが、子どもは薬のことを何も言いませんでした。

<解説>

不登校で心が辛い子供は夜眠れない傾向があります。それを医療に相談すると睡眠薬、又は睡眠導入剤を投与されます。これらのクスリを飲んで夜眠ったところで不登校が解決しませんし、薬を飲むこと自体が子ども自身の自己否定を起こすようになり、不登校問題の解決を悪化させます。

>夫は薬のことを言ってると思ったので、階段から大きな声で「寝るねー!」と言いました。
夫は睡眠薬を使ってでも生活の姿を正した方が良いと考えていたのでしょう。

>子どもはわたしに「(お父さん)何だったの?」と聞いたので、寝る前に上着出しといてって言われとったの。とごまかしましたが全然ごまかせていなかったかもしれません。
未だ、子どもは睡眠薬を飲む習慣を持っていない状態だったので、寝る前に睡眠薬を飲むことを直ぐに思い出さなかったのだと思います。それは子どもの不登校問題の解決に役立ちますが、それだけで不登校問題の解決になるわけではありません。それよりも薬を使うこと自体を母親が子どもの不登校問題の解決に好ましくないという知識を、とっさに思い出してくれたのだと思います。

>そのあとベッドで動画を見ながら「寝れなーい」と子どもが言ったのでわたしは眠たくなったら寝れるよと言いましたが、「眠たいのに寝れないの!」と言われ、ごもっともでこれも子どもの言ってることを否定することになるんだなと思いました。
ふとうこうのこどもによく見られる姿です。その原因として、子どもに未だ登校刺激が加わっていることを考えなくてはなりません。夜眠れないことを気にしなくなったときには、子どもに登校刺激が加わっていなくなったと判断可能になります。
不登校の子どもの不登校問題が解決に近づいても、不登校の子どもの姿は昼夜逆転のことが多いです。不登校の子どもの不登校問題が解決して、自分から学校という子ども社会に、又は大人社会に向かって動き出す時には、この昼夜逆転がなくなります。ただしそれは子どもの必要に応じてなくなるのであり、昼間動き出す必要が無いときには、昼夜逆転をする日もあります

>わたしは「寝たいけど寝れないんだね、寝れないときは今みたいに動画見てればいいよ、今の息子でいいよ」と言いました。
この母親の言葉は、不登校の子どもの心に沿ったとても良い言葉だったと思います。

>薬のことを思い出しそうなものですが、子どもは薬のことを何も言いませんでした。
きっと思い出していなかったのだと思います。又母親の言葉から、医療にかかったことも忘れている可能性もあります。不登校の解決と医療とがむずび突くと、不登校問題の解決が大変に難しくなります。