Re: 「引きこもり」支援者に根強い“引き出せばいい”という錯覚の罪 4

>● 「そのままでいいんだよ」 で本当にいいのか
> 「引きこもりは家から外に引き出すべき」
>  いまだに親や支援者の間には、そんな錯覚が根強く残る。

子どもの引きこもりでも、大人の引きこもりでも、大人が持つ常識的な対応が、大人から見たら引きこもりの子どもや大人に好ましいと考えられても、殆ど全ての場合、却って引きこもりの子どもや大人を苦しめて、却ってこの問題の解決を難しくしてしまいます。それが現在の日本の引きこもりの子どもや大人の問題を解決できない理由です。引きこもりの子どもでも、引きこもりの大人でも、その 「引きこもりの問題解決はそれらの子供や大人の心に沿って」 いなければなりません。今の大人の常識の中に無いからです。

繰り返しますが、子どもの引きこもりも、大人の引きこもりも、どちらも引きこもりを止めさせようとする現在日本で行われている対応は、子どもの引きこもりでは登校刺激を、大人の引きこもりではその人への否定そして自己否定を誘発して、却って引きこもりを強めてしまいます。引きこもりを止めさえて社会的に自立した大人にしてあげたいと思う親や人々の気持ちはよく分かるのですが、その対応法が引きこもりの子どもや大人の心に沿っていなくて、結果ばかりを磯居ている現状があります。その結果何十万の引きこもりの子どもや大人の問題を解決できないで居ます。

子どもの引きこもりでは登校刺激から子供を守り、子どもが持つ本能を信じて待ってあげるのが一番良い対応です。子どもはそれだけで社会的に自立した大人になり社会に出て行ってくれます。それも親を鏡にして成長をしてくれます。

大人の引きこもりの解決は子どもほど優しくありません。親も社会もその解決を急ぐあまり、却って引きこもりを強めてしまいますし、場合によっては事件になってしまいます。引きこもりに関連した大人の凶悪な事件が多いことは皆さんもご存じだと思います。その時言われることは引きこもりだったからと引きこもりに原因の一端を求める論評が多いですが、引きこもりを解決しようとして却って引きこもりを強めて事件に至ったことに気づく人が皆無と行って良いと思うのです。