Re: 「引きこもり」支援者に根強い“引き出せばいい”という錯覚の罪 8

>● 「そのままでいいんだよ」 で本当にいいのか
> 「引きこもりは家から外に引き出すべき」
>  いまだに親や支援者の間には、そんな錯覚が根強く残る。

引きこもっていた大人は既に大人の心になっていますから、その援助を利用して、理性的に社会的な自立が可能になります。但し他人からの援助があったとしても、引きこもっていた人は依然として否定に敏感です。普通の大人では何でも無いか、軽度な否定であっても、とても強く反応をします。その反応の程度は引きこもっていた人により異なります。援助の中に引きこもっていた人を否定する物があったら、それだけでなかなか社会的な自立が出来ません。その結果として所謂ニートと言われる大人の姿、フリーターと呼ばれる大人の姿になります。

引きこもりの大人への援助ですが、引きこもりを止めさせようとする援助自体が引きこもりの大人の心を否する可能性が高いですが、引きこもりの大人が社会的自立を求めている場合は、援助が引きこもりの大人の心を否定することになりません。それ故に引きこもりの大人を社会的に自立させるための条件を考えて見ます。

第一条件として、まず引きこもっている大人が社会的自立を求めるような心にしてあげる必要があります。
第二条件として、引きこもっている大人を社会に出させるのは引きこもっている人にとって否定になっても、社会に引き出したことで、その引きこもっていた人に大きな喜びを与えられる必要があります。この社会に出たことで得られる大きな喜びが、社会に引き出させられることから感じる否定、その結果の自己否定より大きくなくてはなりません。