不登校と医療 10

あらゆる登校刺激を取り除いても、子ども自身が登校刺激を作ってしまう場合があります。子供自身が「学校に行かなくてはならない」 と思い込んでいる場合です。この場合、母親は 「学校に行くな、家でその子供なりに楽しいことをしていて欲しい。此はお母様の希望だ」 と言い続ける必要があります。

母親が子供の自己否定をしていても、その自己否定をしていること自体をそれで良いと認めてあげる必要があります。 「大好きだよ、今のあなたで良い。いつまでも家に居て良い」 と言い続ける必要があります。

その様にしても子供によっては、登校刺激を自分で作ったり、自分から自己否定をしてしまう場合があります。それを無くするには、子供がその子供なりに愉しいことに没頭すると良いです。愉しいことに没頭していると、登校刺激を自分で作る時間が無くなりますし、自己否定をする時間が無くなります。

すると親はいつまでも好きなことだけをして、いつまでも家に引きこもってしまわないかと不安を生じます。親は根不安を克服する必要があります。子供なら愉しいことに没頭することで、自分の問題点を解決するように動き出す本能を持っているからです。大人でも愉しいことに没頭して自己否定をする時間が無くなると、その愉しいことに没頭して居ないときでも、自己否定をしなくなります。