不登校と医療 11

不登校で投薬されているほぼ全ての子供は、薬を飲みたがりません。親が薬を与えないと薬を飲むのを止めます。薬を止めること自体に問題を生じません。投薬を止めて不登校問題を解決する必要があります。

子供が精神症状を出しているなら、薬を止めることで精神症状が悪化します。精神症状を出す原因は登校刺激(就労刺激も登校刺激と同じ効果があります)か自己否定ですから、登校刺激と自己否定を取り除く必要があります。然し登校刺激や自己否定を取り除いても、なかなか薬を止めることが出来ない場合があります。それは親が気づかない、登校刺激や自己否定の原因が家の中にある場合です。気づけないのですから、取り除きようが無いです。

登校刺激も自己否定も嫌悪刺激です。嫌悪刺激に反応をして精神症状を出しているのですから、嫌悪刺激を嫌悪刺激として機能をさせない必要があります。それは強力な報償刺激=喜び刺激=接近系の刺激を与えて、登校刺激や自己否定の嫌悪刺激と相殺する必要があります。どの様な物が報償刺激になるのか、それは子供によって異なりますが、傾向としてゲームやテレビ、漫画、アニメ、音楽など享楽的な楽しさが良いようです。

享楽的な楽しさに没頭することで、時間がかかりますが、やがて登校刺激や自己否定への反応が弱まっていきます。反応が弱まってそのために薬を飲む必要が減ったなら、子供の方で薬の量を減らしていき、最終的に症状が出なくなったら薬を飲むのを子供の方で止めてしまいます。親はそれを根気よく待つ必要があります。

親の判断で薬を止めさせようとすると、子供が精神症状を軽減させるのに必要な薬量以上の減薬をしてしまう可能性があります。それ以上に問題は、親の判断で減薬しようとするなら、子供はその親の対応を自分が否定されたと理解して、自己否定を強めてしまいます。子供自身の判断で減薬する必要があります。