心のエネルギーの分配 8

子どもの心が元気になってきたところで、親が希望する事を与えるには、その希望することに大きな接近系をつければ良いです。その方法としてよく使われるのは~してくれたら~をあげようというご褒美をつけることです。親が希望をすることへ心のエネルギーを注いで貰うために、親が希望をすることの接近系の強さを高めるためです。これは極めて有効な方法ですが、その場限りと言うことに気づいている人は少ないと思います。ご褒美があれば親が希望をしていることをしてくれますが、その場限りです。ご褒美がないとしてくれません。接近系が弱まって、子どもは今まで通りに心のエネルギーを注ぎます。心のエネルギーの分配をしてくれません。

ご褒美を与え続けることで、親が希望することを繰り返させることが出来ます。所がご褒美に慣れがあります。ご褒美が段々ご褒美で無くなります。そのために別のご褒美を用意しなければなりません。叉、うまくご褒美を与え続けられて親が希望することが習慣化しても、ご褒美が無くなると親が希望をすることの習慣化が弱まっていきます。

もちろんご褒美を与えたことで親が希望をすることをさせたところ、其れが子どもにとって大きな接近系になったら、それ以後子どもは心のエネルギーをその親が希望をすることに注ぎ続けます。然しその様なことはまずありません。親が希望をすることとは親にとって都合が良いだけで有り、子どもでは接近系が弱いか回避系の場合が多いからです。