心のエネルギーの分配 10最終回

そこで親は親が希望をすることと一緒に無くなることがない大きな接近系(ご褒美)を子どもに与えて続けることで、親が希望することを子どもに繰り返しして貰い、子どもの習慣化させることが出来ます。但し無くなることのない大きな接近系(ご褒美)を与え続けることは、大変に難しいです。一度や二度与えることが出来ても、多くの場合繰り返して習慣化まで持って行くことは出来ません。

母親と子どもとの間だけは、特別大きな接近系があります。其れは母親の喜びです。母親の喜びは、子供の本能から他の物とは比較が出来ないぐらいに大きな接近系(ご褒美)です。それだけではありません。母親の喜びは不思議なことに子どもに慣れがないのです。いくら母親の喜びを受けても、子どもはそのたびに大きな喜び、大きな接近系(ご褒美)を感じます。

つまり親が希望をすることと一緒に母親の喜びを子どもに与えると、其れは子どもが没頭していること以上に大きな接近系となる場合が多くて、心のエネルギーをそちらに向けてくれるようになります。母親の喜びに慣れはありませんから、子どもはそのたびに親が希望宇する事を行い、繰り返すことで習慣化していきます。

習慣化しても、母親の喜びを得られるなら、子どもの習慣化が弱まることはありません。繰り返すことで完全な習慣化して、母親の喜びがなくても、条件さえ整えば、反射的にその親が求めることをするようになります。心のエネルギーに関係なく、反射的にその親が求めることに心のエネルギーを注ぐようになります。

子どもが母親と認識する母親と子どもとの関係は、只単に子どもを生んだ人、子どもに食事を与えている人と言うだけではありません。子どもが持つ本能から、母親として反応を始めたときには、桁違いに大きな接近系を、その結果心に大きな心のエネルギーを生じることになります。母親が居ない場合、この反応が代理母でも生じるようです。但しその接近系の大きさは母親と比べてかなり小さくなるように推測されます。