クスリを飲むか飲まないか 3

大人は向精神薬を飲んで病気が治る、精神症状を出さないように出来ると考える傾向があります。大人になって向精神薬を飲み出した人は、向精神薬を飲むことで自己否定になって、症状を出し続けますし、薬で症状が軽減した場合でも薬で完全に治ると考えて、クスリを飲み続けます。飲む期間が長くなると薬による副作用が出る様になり、その副作用のための薬も飲むことになります。

子どもは元来クスリを飲みたがらないので、親が飲まそうとしない限りクスリを飲まなくなる場合が多いように思います。其れは親が一生懸命子どもの精神症状を薬で治そうととすればするほど、その精神症状が強くなる可能性すら含んでいます。子どもではクスリを飲ませられることを、親から否定されたと反応をするからです。

子どもの場合少しでも楽になると、享楽的な遊びを始めてしまいます。その結果精神症状が軽減してきます。親は薬で子どもの精神症状を治そうと考えて、子どもにクスリを飲ませ続けます。その親のクスリを飲ませようとする対応に対して問題行動をするようになります。その問題行動を押さえるために、親はなんとしてもクスリを飲まそうとします。子どもの心の問題を解決できなくしてしまいます。

この子どもの享楽的な遊びをして、クスリを飲もうとしない傾向は10歳代ならあります。20歳代になると知識が機能をし出して、知識からクスリを飲もうとするような要素が出てきます。20歳代なら未だ子どもの楽しいことをしたいという欲求から、其れを利用して精神症状を軽減して、薬を止められるように、経験的に判断しています。