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2.の形の不登校をもっと簡単に言うと、Aという友達にBがいじめられて、とてもつらい思いをしたと簡略化します。この時、AはBにとって無関係刺激だったのですが、いじめという辛さを生じる無条件刺激を受けたことで、BはAを見ると、意識するといじめを受けた時の辛さを再経験することになります。Aが辛さを生じる条件刺激となります。そのように考えなくても、AにいじめられたからAが怖い人、嫌な人になったと説明されることで多くの人は理解できます。よくあることですから、現象面だけで人々は理解可能です。

今Aをいじめた友達としましたが、これが先生でも、同じことが言えます。そしていじめを例にしましたが、先生の体罰、脅しが強い生徒指導、しつけなどでも、同じことを生じます。また先生の体罰や強い生徒指導が繰り返されることで、この条件反射は強くなっていきます。Aに会った時、Aを意識した時、Bは経験した辛さを再経験することになり、Aのいる学校に行けなくなります。Aがいる限り不登校になります。

2.の不登校、つまりAがいることでBが不登校になった場合、Aがいなくなれば良いのです。Aが教師なら、その教師が学校内にいなくなることで、つまり教師Aがよその学校に転校することで、Aが友達なら、BがAと異なるクラスになることで、またはBが特別教室に行くなど、Aの教師、A友達がいないところなら行くことができます。またB自身が別の学校に転校をすることで、Bは学校に行かれるようになります。不登校の子供にしばしばなされている対応なのですが、その意味はこのようなことなのです。

2.の不登校の場合、怖い教師Aを思い出させたら、虐めをした友達Aを思い出させたら、学校に行きづらくなります。しかし思い出さないようなら学校に行けます。行ってAに相当する教師や友達に会うことで辛くなりますが、会わなければ辛くなりません。ですから所謂登校刺激、学校に行きなさいと言う言葉、学校を思い出すような言葉でもそれがAに相当する教師や友達を思い出させない限り、その言葉を言っても問題を生じません。