質問をされました 4

2.の子どもの不登校はそれほど多くありません。不登校の子供の多くは3.の形の不登校です。2.の形の不登校は普通の大人なら理解できますが、3.の形に不登校を理解できる人は、現在の所皆無です。3.の形の不登校を普通の人は知らないからです。今回の質問の方も、不登校とは2.の形の不登校しか念頭に無いから、このような質問をしてきています。

人々は誰々に心を傷つけられたと言います。例えば親友に嫌なことを言われたり、されたりしてとても辛くなったとき、誰々に心を傷つけられたと表現することがあります。この場合誰々さんに嫌なことをされて、嫌な思いをしたと言う意味です。その後その誰々さんと今まで通り仲良く出来る場合と、それ以後去れ誰さんを避けるようになる場合があります。つまりその誰々さんを見ると嫌なことをされたときのことが思い出されて、辛くなるために、その誰々さんを避けると言う意味です。

この誰々さんを避けるようになった人は、その人の心の中で(情動で)反射的に誰々さんに辛さを感じるようになっています。決して誰々さんからされたことを思い出して、その辛かったことを待たされるのでは無いかと考えて、その誰々さんを避けているのではありません。その誰々さんを避けることと、その誰々さんからされたことを思い出すこととは同時か、思い出す方が後のことです。誰々さんを避けても、された嫌なことを思い出さないこともあります。

子どもの場合嫌なことをされた誰々さんを見たり、意識したとたん、何か辛いものが体中を駆け巡り、辛いもので縛られて、そのたれ誰さんを避けてしまいます。その際にそのされた嫌なことを思い出すことはまずありません。大人からそのことを着替えても、答えられないのが普通です。それでも答えを誘導されると、誘導された言葉に沿って応えてしまう場合が多いです。