弟の声がうるさい 2

基本的に母親は兄弟姉妹の間に入っていかない方が良いです。兄弟姉妹間で自発的に解消をする方法を見つけ出さしてあげるのが良いです。もちろん心が元気な兄弟姉妹間に母親が関わっても問題を生じませんし、社会常識はそれを求めて居ます。しかし心が辛い子どもが居る場合には、その社会常識は逆効果になることが多いです。

この長男の要求を母親は認める必要があります。何もしないわけに生きません。何もしないと長男からの信頼関係を失います。しかし常識的に母親の力で次男の楽しむ姿を押さえ込むのは、次男から信頼を失います。このことは多くの不登校の子供を持つ親の悩むところなのです。

長男の訴えを実現するために、母親は次男にすぐに関わる必要があります。時間をおいたらそれだけ長男からの信頼感を失います。母親がネットを楽しんで居る最中の次男に関わることは、次男にとって不本意なことですが、母親という特別な人からの依頼ですから、それ自体次男をそれほど苦しめることはありません。そこで大声をたてるという事実を伝えることは否定になりません。大声をたてるなと伝えると、それはネットを楽しんで居る次男の否定になります。

以前から申し上げているように、説得は相手の否定になります。大声を出さないように、説得することは次男のために好ましくありません。母親として大声を上げている次男を指摘することは次男の否定になりますが、母親からの指摘、母親からのお願いという場合には、次男が母親という強力な接近系を関しますので、次男への否定の影響が小さくなります。