質問をされました 9

質問の方の示された例は、2.の不登校です。学校内に不登校の子供が辛いと感じる恐怖しげき、例えば厳しい先生、体罰をする先生、虐める子どもなどが居なくなっていたら、子どもに登校刺激をしても大丈夫です。子どもも学校内に恐怖刺激が無いと分かると学校に行かれるようになります。普通の子どもと同じような成長が可能になります。その意味で質問の方が示された例は、運良く学校内に恐怖刺激が無くなっていたから、登校刺激をして学校に行かれるようになり、他の子どもと同じような成長が出来ました。

2.の形の不登校でも、学校内に恐怖刺激が残っていると、子どもは学校に行きたがりません。学校に行かせても、学校から逃げようとします。だから不登校の形になります。それでもこの質問の方のように登校刺激をして学校に行かせると、段々学校自体に反応をして子どもを辛くするトラウマ=fecosを学習して、それを強めていきます。

今の日本では義務教育が日本中くまなくされています。学校が恐怖刺激だと気づかない大人は、この質問の方のように子どもを学校に行かせようとします。子どもも学校に行く必要があるとして、学校に行こうとします。しかし学校内で恐怖刺激(具体的に前述)を見たり意識すると恐怖の条件反射を生じて、その際に学校を恐怖の条件刺激として学習し始めます。恐怖の条件刺激=fecorを強めていきます。そして3.の形の不登校になってしまいます。

パブロフの条件反射を知っている人でも、この辛さを生じる条件反射のことを知りません。3.の形の不登校があることを知りません。現実に2.の形の不登校はそれほど多くないようです。また2.の形の不登校は学校内の恐怖刺激を無くすることで簡単に解決しますから、3.の形の不登校でも学校内の恐怖刺激を探して、それを取り除いて子供が学校に来ることを期待しますが、3.の形の不登校はそれでは手遅れなのです。