問題行動かテストか 1

<質問>

不登校引きこもりの長男が、何かにつけて次男を虐めていました。二人で仲良くゲームを楽しむこともあるのですが、多くの場合長男が次男を追いかけて次男に暴力などをして居ます。その様なとき次男は母親の元に逃げていきます。母親は長男の暴力を止めるために、長男の元に行くと、長男はますます怒り狂って物を壊したり、壁を叩いて穴を空けたり、ドアを蹴飛ばしたりします。次男は怖がって夫婦の部屋で震えていました。
長男の怒りの原因はよく分かりませんので、原因を取り除けません。長男が怒っているとき、それ以上怒りを悪化させないために、長男の次男への暴力を止めようとしないで、次男を夫婦の部屋にかくまって、次男が暴力を受けた辛さに共感とスキンシップで時間の経過を待つことにしました。
すると長男は原因が分からない怒りを私にぶつけるようになりました。激しく私を罵倒する言葉を続けました。時には私に殴りかかることもありました。今までの次男への暴力が私に向かったように思えました。これは私の長男への対応が間違っているのでしょうか?

<回答>

長男が次男に暴力をふるうのと、長男が次男に暴力を振るうことと、長男が次男に暴力を振るうのを止めて、お母様に言葉の暴力を振るうことと、基本的に同じです。両方とも長男の原因が分からない辛さ(殆どの場合登校刺激か自己否定)を暴力という形で表現した、辛さへの回避行動です。

お母様への言葉の暴力とお母様への身体的な暴力とには若干の意味の違いがあります。長男の辛さは辛いと表現するために暴言などの言葉になります。もっと辛いと暴力という行動になります。お母様への暴言、言葉での暴力より、お母様に向かう身体的な暴力の方が、長男がより辛い状態にあると考えられます。

次男への身体的な暴力と、お母様への言葉による暴力とでは、長男の辛さの比較は必ずしも出来ません。次男への身体的な暴力と表現した辛さと同じ心の辛さであっても、母親は大人ですから母親へ暴力を表現しにくいという事実があります。回避行動としての暴力は、その回避行動を表現しやすい人や物に、表現されやすいという事実がありますから、暴力の相手が母親で無く、次男に向かっていた可能性があります。また、長男の方が母親からの母性を感じて、その分怒りが弱まってしまうという事実もあります。

この質問の範囲では、長男の方の辛さが悪化したのか、少なくなったのかの判断は出来ません。御母様の対応が悪かったのかどうかも分かりません。