16歳の娘

<質問>

 

 

不登校引きこもりの16歳の娘です。


現在娘は外へ出るのに恐怖心があります。小学時代から仲良しの友達数名にテーマパークに誘われました。そこでその友達と楽しい時を過ごした場所です。娘は参加したいというので、外に出る良い機会だと思い参加する手はずを整えました。しかし娘は当日気持ちが悪くなって、どうしても行かれませんでした。なぜ娘が辛くなるのか分かりませんが、無理をする必要はないと思って、母親の私がその友達達に参加の断りを入れました。

 


<回答>

 


外に出るのに恐怖心があるのではありません。外に登校刺激があるから、その登校刺激に反応をしてお嬢さんは辛いのです。登校刺激がなければお嬢さんは家の外に行かれます。ですから家から遠く離れた場所なら以外と問題なく過ごせます。テーマパークでも学校や友達と関係ないところなら出かけられます。

今回の場合、一番は学校の友達が一緒と言うことが登校刺激になっています。またその友達と一緒に楽しんだと言うことから、そのテーマパークも登校刺激になっています。ただし、テーマパークは当人の楽しさと強く結びついていますから、その楽しさと相殺されて、その登校刺激はそれほど大きくないはずです。友達と一緒でなければ行かれる場所かもしれません。

母親が娘の不登校を理解できていないのは、きっと学校内に娘が辛くなるようなものがあって、不登校になったと考えていらっしゃるようです。現在の娘には学校で辛くなるようなものがないので、母親には娘が不登校になっている原因が分からないと言うのだと思います。

不登校には3醜類があることを申し上げたばかりです。
お母様は2の形の不登校を考えていらっしゃるようですが、2の形の不登校はとても少ないです。2の形で不登校に気づくことは難しくて、多くの場合3の形になって不登校に気づきます。ですから学校内に不登校の原因を探しても見つかりませんし、見つかったと思ってもそれは不登校になった要因の一つかもしれませんが、現在のお嬢さんの不登校の原因ではありません。3の形の不登校とはその原因が学校であり、学校の概念で有り、3の形の不登校の子供が学校を意識したとたんとても辛くなり、動けなくなります。親や周囲の大人は、なぜ子供が学校に行けないのか分からないのです。母親はなぜ娘が辛くなることを理解できないかの理由です。